「気」は臓器や組織などの生命を維持することの根源であり、機能活動の原動力ともなります。
気を体内に取り入れて活用されるのには2パターンがあり
① 肺の呼吸によって鼻から喉を通じて、体内に取り入れ作られたもの
② 食べ物として口から体内に取り入れ、胃と脾の消化吸収作用を得て作り出されたもの
とがあるといわれます。
そしてこれが合体したものを「真気」または「元気」といい、すべてのものに関わる生命活動エネルギーの源となります。
そしてこれらは各臓器(肝・心・脾・肺・腎)、臓腑(胆・小腸・三焦・胃・大腸・膀胱)に配られ、機能の活動の力となります。
腑とはこれも日常に使われていて、「腑に落ちない」と使いますが、逆に腑に落ちていると体は活性するのです。
そして配られた気が6つに分けられるとされ、
① 胃気(胃・・消化吸収など)
② 心気(心・・循環作用など)・・・・・・舌に通じ・・・五味をわからせる
③ 充気(脾・・運化作用など)・・・・・・口に通じ・・・食べ物の好き嫌いの分別、熱感の分別
④ 肺気(肺・・呼吸作用など)・・・・・・鼻に通じ・・・五臭をわからせる
⑤ 腎気(腎・・精の貯蔵作用など)・・耳に通じ・・・音を聴く
⑥ 肝気(肝・・血の貯蔵作用など)・・眼に通じ・・・五色をわからせる
この気の流れがスムーズであると、送られた組織は活性されることになります。
よく見るとこれは触覚以外の、五感が含まれていることに気が付くと思います。
味覚、臭覚、聴覚、視覚・・・・
最近では味覚障害だという人も増え、胃気である消化吸収が弱い人も多く、難聴の人が増え、
視力が低下している人も多いのも「気」が不足しているからではないでしょうか・・・
そして肝気の場合、これが不足していると視力低下、目の疲れに出るといわれ、視力低下や目の疲れがあると、肝気を疑えともいわれます。
この五感が敏感であるというのは、気の流れがスムーズであるといえそうです。
その逆で五感を敏感にするよう刺激することは、気の流れをスムーズにすることが可能、といえるのではないでしょうか・・
これについては続編を書いていきます。