再会2
思いのほか、終わらないw
休日のひと時お付き合いください。
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ジョンウさんと一緒に駅に向かってのんびり歩く。
金曜の夜、なんだか夜風が気持ちいい―。ホッとしたのか、さっきのウーロンハイがやわやわと効いてきた。
【いやー、ひと仕事したあとの打ち上げはやっぱりいいね。】とネクタイを緩めて軽めに背伸びした。きっと彼もこの風が気持ちいいんだろう。
『二次会行ったらもっと楽しかったのでは?』と聞くと【上司はさっさと帰るの。僕が行ったら邪魔でしょ。】といっておどけてる。
管理職もはっちゃけたい時があるだろうに、いろいろと大変だなぁ。
しばらくすると【ちょっとまってて】と小走りに消えていき、コンビニのアイスコーヒーを買ってきてくれた。
『ありがとうございます』と正面からジョンウさんを見ると、思いのほか目線が上にあってびっくり。
あ、そうか、いつも打合せの時、座ってたからこんなに大きいって知らなかった。ウォヌと同じくらいか?いや、もう少しあるかも。
そのあともゆっくり歩きながら、彼がこの業界に入るきっかけや、かつての失敗談など教えてくれた。
直接聞いたことはないけど、彼は私より10歳くらい上かな。こういうポジションの人は《オレ武勇伝》を話すことが多いけど、そんな話は全然なくて、なんだか楽。いや、すごい楽。
【こんな話ばっかりで、かっこ悪いでしょ。】と聞かれて、「いや、思ってても言いませんよ笑」と答えると【かっこ悪いついでに聞いてもいいかな?】と立ち止まった。
【いま、お付き合いしている人がいる?】
「へ?」
突然の質問にキョトンとしてしまう。
ジョンウさんは首の後ろをさすりながら、【いや、言いたくないなら言わなくてもいいんだ…うん…うん…】と声がどんどん小さくなってさっきとはまるで別人。
「えっと…付き合ってる人はいませんが…」
まさか、ジョンウさんとこんな話するとは思わなかった。
【その感じだと、好きな人がいるんだね…】
下から屈むようにして私の表情を確認する。だめだ、恥ずかしくてまともに顔が見れない。
「えっ、まぁ、なんといいますか、先方は私のことをなんとも思ってなくて、かといって、こちらとしても想いを伝えようとかそういうガッツもなくて…、あぁ、私は何を話しているんでしょう…」
【じゃあ、僕にもチャンスある?】
【君ともっと話がしたくて…よかったら今度一緒に食事でも…】
その時、背後から低い声。
『すみません、こっから先は僕が送っていきます。』
びっくりして振り返ると二次会に行ったはずのウォヌ。
ジョンウさんも驚いた顔をして、【そうだったのか…かっこ悪いとこ見せちゃったな】と笑った。
