樹木希林の格好良さ。。 | ののののブログ

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LAに住む引きこもり。猫より猫らしく暮らしてます。。時々、日本に帰ったら走り回ります。

先日びっくりしたこと。。

知り合いの若くもない男性駐在員さんが、美容整形するんだと。。そしたら、若手の男性駐在員さんもすでに美容整形済みなんだとか。私より意識高い。。


最近の男性も美容整形が、流行ってるとは聞いていましたが、身近な時代になってきているようです。。


整形自体は、個人の自由なのでやってもいいとは思いますが、私のまわりの人が、整形依存症が多く、私は痛いのが大嫌いだし、サイボーグみたいになって、正直、美とはかけ離れているようなものは無理です。。


特に年齢を重ねると重要だと思うのは、格好(清潔感は必要です)なんかより、人間性だとか器だとか、人としての厚みモテる秘訣なのではないでしょうか。。(まわりの整形をしなくても年齢を重ねても、カッコいい連中を観察すると)


私がカッコいいなぁと思う人の中に、樹木希林さんがいます。。


生前、仲の良かった女優の浅田美代子さんによく電話をかけてきたそうです。


「あの子、やったわね」


整形ネタが大好物だった希林さんは「整形したわね」という意味で、美代子さんに報告してたそうです。


希林さんは、整形そのものを否定していたわけではなく「役者が整形すること」に反対していたそうです。主婦でも美魔女でも、役者でないのであれば、各々の価値基準にしたがって、いくらでも顔や体をいじればいい。様々な人間を、様々な人生を演じる役者を生業とするならば、「整形はよくない」と。過度なエイジング対策と同様に、整形という手段で綺麗な顔や若さを作りこむと、その人なりの個性が消えてしまうからだとの考えだったそうです。


「何で私には役のオファーが絶えないんだと思う?」


ある時、唐突に美代子さんに希林さんが、聞かれた事があるそうです。


「単純な理由があるんだよ。それはね、私がちゃんと歳をとっているから。日本には幾つになっても、その歳に見えない美人女優さんが多いでしょう。でも私は、歳相応のおばあちゃんに見えるおばあちゃんだから、おばあちゃん役はみーんな私のところに来るの!」


 そういって笑っていたそうです。「歳をとることを面白がらなきゃ!」が希林さんの持論です。


希林さんと美代子さんとのエピソードをもう一つご紹介します。


美代子さんが、若いときに結婚を決心できた理由の一つが、希林さんなのだそうです。


「結婚したら芸能界を引退して欲しい」と言うのちの旦那様の要望にも悩んでいた美代子さんに対して、希林さんは、「結婚することも、専業主婦になることも良いことよ」と背中を押してくれたそうです。


「専業主婦をちゃんとやれたら、人間として何でもできるようになるわよ。家を切り盛りするんだよ。しかも、報酬もないのに、家族のために尽くせるなんてすごい仕事だよ。美代ちゃん、やってごらんよ」


しかも、希林さんは、この結婚に反対する両親を説得しに、美代子さんの家に来てくれたそうです。


「お母さん、心配なのはわかります。でも、結婚は本人の自由ですよね。それに、美代ちゃんはもうやられちゃったんですから」


なんとも希林さんらしいストレートなエピソードですね。。


希林さんの娘の也哉子ちゃんが19歳の時に、本木雅弘さんと結婚した時も、希林さんは全く反対しなかったそうです。


「結婚は分別がつかないうちにしたほうがいいよ。今は一度も結婚しない人が増えているでしょう。あれは、年齢と経験を重ねて分別がつき過ぎちゃったからだろうね」


 「一度は結婚してみたらいい。人として当たり前の経験ができるから」とも言っていたそうです。


若いとは言いがたい年齢で結婚した私でも納得できるお言葉です。。


私は、希林さんネタが大好物なのです。。


画像は、何年か前に行った樹木希林展のもの。


「せっかくできたシワなんだからもったいない。」


樹木希林さんの言葉が、いちいち刺さりますね。。