番長、BINGO、アラジンなどなど、ここのところ激しさを売りにしたタイプのパチスロの機械寿命がますます短くなっている。
アラジンなんかは目指すべき地点は明確で、ゲーム性も考えられているし、初当り確率の悪さをカバーするための育てゲーのような仕掛けもアイデアとしては悪くないしで、決して悪い機種だとは思わないのだが、もはや客に夢を見られるだけの余力はないのか、ここのところ一斉に客が飛んでいる。
あの手の機種に客を向かわせる燃料は「夢」だが、何度か打つと、見られるのは「悪夢」ばかりとわかるわけで、そうなると座るのを躊躇することになり……、一度そんな「お見合い」が始まると、激しい機種は一気に終わってしまう。遊べる機種はもうちょっと客離れの曲線も緩やかになるのだが。
そういえば黄門もどこも空席が目立つようになった。あれも家康の見せ方と設計が巧かったから客がついたものの、ちょっと打てば事故が起きることなどめったにないことがわかるわけで、ホールに増台される頃には客付は微妙になっていた。BINGOもそんな感じだった。ホールとしては導入二週間くらいの動向が抜群の機種は追加注文したくなるのだろうが、遊べる機種でそれは本物と見てもいいかもしれないが、一発系のそれは単なる瞬間風速であるケースが大半だ。
考えてもみれば当然ではある。いまの設計は10000円使って100枚(2000円)程度のbackが基本になっている。初当りを引いても100~200枚程度で7割方終わってしまう。その第一段階を突破することができて、さらなるターボエンジンたる役を引いて初めて跳ねるチャンスを得ることになる。初当りに占めるそんな展開は何パーセントくらいなのか。せいぜい3~5%くらいのものだろう。それまでに何度一万円札を失わなくてはならないのか……。それが夢から覚めた状態だろう。
パチスロはまもなくメーカー手持ちのAT機がなくなる。主流はボーナス搭載タイプになるだろう。そうなれば多少遊びやすくはなるだろうか。いや実はそうは思わない。AT全盛時代になってホールは本当に設定を使わなくなった。それが当たり前の状態になっているところで、改めて設定を入れようなどと店側は考えるだろうか?
ゲーム数管理型のAT機が店側にとって都合がよかったのは、ボーナス搭載タイプに比べて「まぎれ」があったからだ。ときおり機械が勝手に高設定がごとく展開を見せてくれるわけだ。そうした展開があれば客は追い銭をしやすくなる。
純粋な確率で抽選をするボーナス搭載タイプではそうはいかない。ジャグラーのシマをみればわかる。低設定はすぐに放置されて誰も打たなくなる。それが、おそらくは新基準機のART機での光景になるのではないだろうか。そうなれば店の売り上げも減り、ますます経営状態が厳しくなって、さらに設定を入れられなくなり、客はますます離れていく。それが一年後に見られる光景ではないだろうか。