ライターの有留です。
いつもお世話になっております。
現在進行中のお仕事、
著者さんがすっごく若いんですよ。
私は著者さんの親世代…… いや、それよりも年上かもしれない
「恐るべき子供たち」
っていう、コクトーの小説のタイトルを思い出しながら
仕事をしています。
ま、若い人が台頭してくるのは
ある意味社会が健全だということでもありますからね。
それは、いいんです。
いいんだけど、
「で、私の感性はどうなんだ?」
っていうのが私にとっての大問題なわけです。
ブックライターという仕事をし続けていく限り
これから先、どんどん著者さんとの
年齢差は開いていくだろう。
そのとき私は、彼ら・彼女らの新しい世界観を
共感できるのか?
ブックライターとしてそれを理解し、
より膨らませることができるのか?
仕事のキャリアが長くなれば、一応スキルは
上がっていきます。
しかし、感性が古びていくと
いい仕事はできなくなってしまう。
これ、どうしたらいいんですかね。
わりと切実に悩む
多分、若い人たちの世俗に親しむだけじゃ
ダメなんじゃないかという気がする。
いよいよ本当に、自分をただの容れ物にするしかないんだろうか。
一切のジャッジを捨てて。
もう、ほとんど精神修行だよね。
ブックライター道、険しいです。
どこまでいっても新たな悩みが出てくるなあ。