「はじめに」で着火させよ | 「書く」を仕事に

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オモロくてキビしくて愛しい、ライター生活。
取材・文/有留もと子
お問合せ/moco_moco_moco@hotmail.com

ライターの有留です。

いつもお世話になっております。

 

テレワークな日々を送っております。

引きこもりに拍車がかかっているわけです。

時間だけはあるので、いつもは読まないような本にも

挑戦したりしています。

 

その中の一冊が、これ。

 

 

 

 

今日はこの本の内容について語りたいんじゃないんです。

 

この本の冒頭にあり、

「はじめに」的な位置づけにある

「もっとも大きな謎、それはおそらく時間」

と題された文章が、私の琴線に触れまくりで

「うわ、やられたなー」と思ったわけです。

 
以下、引用しつつ……
・時間の正体は、おそらく人類に残された最大の謎なのだ。

→そうそう、確かに!

 

・なぜ過去を思い出すことはできても未来を思い出すことはできないのか。

→なに? 未来を思い出すって、なに?

 

・第一部では……(中略)……過去は定まっていても未来は定まっていない……。

ところがこれらはすべて誤りであることがわかった。

→なんですと!?

 

・第二部では……(中略)……量子重量学と呼ばれる物理学は、

この極端で美しい風景、時間のない世界を理解し、

筋の通った意味を与えようとする試みなのだ。

→なにそれ、知りたい! ワクワクする!

 

とまあ、これ以上引用すると

ほぼすべてを引用することになるので

やめておきますが、とにかく読者(私)の心を

ひきつけてやまない文章となっております。

 

読者に問題定義をしつつ、この本ではその謎を

こう解き明かしていきますよと、順序立てて

説明する。

謎はとびきりの謎であり、

解き明かした先にあるものは、読者の予想を

あっさりと裏切る。

 

これ、もう「はじめに」のお手本そのもの!!!

ここを読むだけでご飯3杯いける感じ。

 

 

私は常日頃から、ブックライティングをするにあたっては

はじめにと目次と第一章に命をかけることにしていて、

それはなぜかというと、読者をつかまえられるかどうかは

この3つのパートにかかっていると思うから。

 

実際私が本を買うかどうかを決める時は

はじめにと目次と第一章をざっと読んで決めていますし。

 

特に「はじめに」は、読者の心に着火させる

大事なパート。

 

ああ、それにしても。

 

もっと精進せねば滝汗