ライターの有留です。
いつもお世話になっております。
2011年3月11日から今日で9年目。
当時私はシナリオを勉強していました。
震災の影響で講座は何度かお休みになったと思います。
計画停電とか、電車が不通とか、
スーパーの棚が空っぽになって
食材が買えないとか……。
私も日々の生活で精一杯で、シナリオどころではないという状態でした。
シナリオ講座が再開して、最初に出た講座が
三宅隆太先生の創作論講義でした。
そのとき三宅先生が言っていたこと。
「『こんなときに、シナリオなんか』と人は言うかもしれない。
でも、こんなときだからこそ僕たちは書かなければいけないんですよ」。
先生は「シナリオを書かなければいけない」と言ったけれど、
「何を書くのか」までは言っていなかったと思う。
いま、新型コロナウイルスの騒ぎで
世の中が止まったみたいになって
人々は疑心暗鬼になっている。
先が見えない日々が続く。
9年前の空気感がよみがえってきます。
「こんなときだからこそ僕たちは書かなければいけない」
という三宅先生の言葉を思い出し、
「何を書くのか」を考える。
私は、世の中を良くすることに少しでもつながると
心から信じられることを書いていきたい。
9年前は、何を書けばいいのかわからなかった。
今やっと自分の答えがわかって、
遅いんだけど、改めて出発点に立てたと思っています。