文章は誰のものか① | 「書く」を仕事に

「書く」を仕事に

オモロくてキビしくて愛しい、ライター生活。
取材・文/有留もと子
お問合せ/moco_moco_moco@hotmail.com

ライターの有留です。

いつもお世話になっております。

 

新型コロナの影響が続きますね。

今日用事があって電車に乗ったら、

随分と空いていました。

お店も営業時間を短縮していたり。

この国の経済、大丈夫? と

本気で心配になってしまった……あせるあせる

 

さて、本日のテーマは

「文章は誰のものか」

です。

 

たまーに

「私の原稿を編集者に台無しにされた!」

と嘆いているライターさんを見かけます。

 

そのたびに

「文章って誰のものだろう」

って思うんですよね。

 

私の答えは、

「ライターとして発注されたなら

文章は編集者のもの」

です。

 

編集者は「こういうページや本をつくりたい!」

というイメージがあらかじめあり、

そのイメージの原稿を書いてくれそうな

ライターに仕事を依頼してくるんです。

 

そしてライターの仕事は、編集者が

「はい。OK」と了解して初めて完了します。

 

その後の原稿をどう扱うかは
もうライターの手を離れてしまっているので
どうしようもないんですよね。
 

よって文章は編集者のもの。

オーダーメイドの靴とか洋服とかと同じようなイメージです。
 

 
私はライターとして独立したての頃、
スティーヴン・キングの
『小説作法』という本を読み、
その中にあった
 
本書中、ほかのどこにも直接は触れていない鉄則がある。
「編集者は常に正しい」ということである。
(『小説作法』スティーン・キング著 アーティストハウス刊)
 
という一文に衝撃を覚えたんです。
 
あの天才、スティーヴン・キングが
「編集者は常に正しい」
というなら、それは本当なんだ! と
思いました。
 
 
精魂込めて書き上げた原稿には
愛着がわきますが、
「文章は編集者のもの」という
ある種の突き放した見方が
必要なのではないかと思っています。