ちょうど台車で荷物を運んでいる彼を見つけて走り寄りました。
「今日、うちにポスト投函の荷物ありませんでした?」
彼は少し考えて小さくうなづきました。
「ポストに入ってなかったんです。」
「え!入ってなかったですか?
後で調べてみます。」
という会話をしました。
それから小一時間後にうちに戻ってポストを見てみると
荷物が入っていました。
エントランスに彼の残り香と共に。
早っ!
私はてっきり午前中の配達が終わった後くらいにでも見に来て、
翌日に間違えに気づいた他の部屋の住人がうちのポストに入れておくでしょう
みたいな解決法かと思っていたんです。
しかし、こんなに早く対応してくれたにもかかわらず、
私は悲しくなりました。
そもそも入れ間違うって、
私の事、結局何とも思ってないってことだよね?
黙ってポストに入れ直しておくってどういうこと?
それで済んだと思ってんの!?
こんなに好きなのに愛されない虚しさと悲しみ。
胸が焼け焦げそうに苦しくなって
息子がいたけど涙を堪えることができませんでした。
私は放心状態で息子が昼ご飯を食べているのを見ていました。
すると、彼からLINEが来たんです。
謝罪と原因と対処法を書くという簡潔明瞭ながら誠意のある内容でした。
仕事の合間に打ってくれたんでしょうね。
彼はやっぱり人として素敵でした。
もうね、わかってる。わかってるから。しんどいよ。
彼のこの誠意ある行動に私は一方的な見方をして拗ねたのです。
今回の一連の出来事は私に何を伝えようとしたのかな?
宇宙の計らいだったのかもしれません。
ちゃんと受け取れたのかな?
ありがとう。