誰でも断片的に覚えているけど題名が思い出せない映画があると思います。ストーリーは忘れてしまっているのに妙に覚えているシーン、セリフ、音楽・・・今日は、そんな映画の中の一本を取り上げました

 

~記憶の中の映画~

 

この映画を見た記憶はかなり曖昧であまり覚えておりません。子どものころテレビで見たのかもしれませんし、小学校か地域の子供会で見たのかもしれません。調べてみたら、以前このコーナーで紹介した同じディズニー映画の「黒ひげ大旋風」はこの映画の少しあとでした。TDRが開園される遥か前で60年以上前というのも驚きです

 

 

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三匹荒野を行く

1963年/アメリカ(80分)

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遠く離れた家族に会いに行くために、カナダの大地を旅する犬二匹と猫一匹の姿をドキュメンタリータッチで描くディズニーの冒険映画!

 

舞台はカナダのオンタリオ州の大自然_ハンター家は夏の間、飼い犬のボジャーとルーア、そして猫のテーオの三匹を友人に預けることになった。しかし、寂しくなった三匹は、320キロも離れた飼い主に会うためにその友人宅をあとにする。途中熊に襲われたり濁流に流されたり空腹や寒さにも耐えながら旅を続けたのだが・・・

人間の登場は少なく、セリフらしいセリフもほとんどありません。大半がBGMとナレーションだけで物語が構成されています。本作は93年に「奇跡の旅」のタイトルでリメイクされています

 

▲若きリーダー格のルーア

▲好奇心旺盛なテーオ

▲忍耐強い老犬ボジャー

 

若くて勇敢なラブラドールのルーア、勇敢で忍耐強いが年老いて左目が見えなくなった11歳のブルテリア犬のボジャー、そしてサファイア色の目とチョコレート色の前足を持つシャム猫のテーオの愛らしい3匹がこの冒険の主人公たちです!名優顔負けの三匹の演技には感心させられます

 

 

 

 

家族に会いたい!の一心で三匹たちは危険なカナダの荒野を320キロも旅する冒険アドベンチャー!

 

リーダー格のルーアは元気に先頭を歩き、老犬のボジャーはそのあとをとぼとぼ歩き、気分屋のテーオは自由気ままに歩き回ります。それぞれ個性の違う三匹の冒険は、シンプルなストーリーながらも健気でつい応援したくなります。当然のことながら彼らは喋れませんから、それを代弁するナレーションと音楽が臨場感を掻き立てます。さまざまな危機にあいながら進む三匹の可愛いこと!表情や態度だけで表現する様はどんな名優でも敵わないでしょう。当然のことですがCGはいっさい無いのも驚きです


 

 

 

古き良きウォルト・ディズニー作品ですから子どもから大人まで安心して見ていられます。ワクワクからハラハラで最後はウルウルで大満足。昨今のスピーディで高度な映画ばかりでなく、たまにはこういう作品を見るのもいいものだと思いますよ、是非機会があればどうぞ!

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映画「男と女」のアヌーク・エーメ死去!

 

昨日(6.19)フランスの美人女優アヌーク・エーメの訃報が飛び込んできました。92才でした

 

彼女はフェリーニ監督の「甘い生活」「8 1/2」などの話題作に出演していますが、何と言っても「男と女」でしょうか。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、監督したクロード・ルルーシュの名を一躍世界に知らしめた作品です。同時に、フランシス・レイが音楽を担当した「ダバダバダ」のスキャットは誰でも聞き馴染みのある曲です。これからも歌い継がれていく曲だと思います

 

ご冥福をお祈りします

 

 

茶のムートンの襟を立てて顔をうずめるシーンはゾクゾクするくらい美しかったです。当時34才のアヌーク・エーメ、彼女の美しさだけでなくファッションも音楽も強く印象に残った映画でした。また「男と女」を見たくなりました。アヌーク・エーメは、以前「ワンダが選ぶ歴代美人女優ベスト30」の中でも挙げさせていただいています