『富士山青木ヶ原樹海に出現した幻の湖「赤池」』 についての続編記事。水中にぎりぎり出る花。水深は1.5メートルといったところだろうか?一番深いところ、目視だと2メートルぐらいはありそうだ。


まるっきり、水中に沈んでしまった同じ草の花もあった。


赤池の全景。


ススキとアザミ。


風が止まった時に水面に写りこんだ瀬々波橋。


たくさん撮影して満足したので赤池の西側へと移動開始。北、東、南側は急斜面だが、西側だけはゆるい斜面になっている。また土が水分を多く含みぬかるんでいる場所もある。以前、赤池からは用水路が出ていた、という情報についても書いたが、この斜面を用水路が越えるためには、赤池の水量がかなりないと無理かもしれない。また用水路らしい痕跡については、一切見つけることができなかった。


猪がエサを探して掘り返した場所。


ぬかるみではシカやイノシシといった動物が泥浴びをするため、土に動物の毛が付着した箇所もあった。


西側へと進むと、北側にたくさんの人工的な石積みが現れる。



石積みにより作られた平地はどれも小さいため、これは段々畑の跡かもしれない。


枯れ川で石がたまった場所があったので、川をさかのぼって(北斜面へ)離脱する。石や土はしめっていて、踏むと沈み込む場所もある。この枯れ川から赤池方面へは、ほんの少し小高いところがあるため、斜面で直接流れ込んでいるわけではない。しかし水分を含んだ土の分布を考慮すると、地下を通じて流れ込んでいる可能性は存在する。



石の隙間から断片的に水が流れている場所すらあった。赤池は本栖湖・精進湖、西湖からの地下水脈で作られるというのが従来の説だった。しかし斜面を伝って流れる水も相当入り込んでいるのではないか、ということが今回現地調査して新しく判明した点だ。


川は上部で三面ともコンクリートに舗装される。


コンクリ区間が切れる箇所にも水がたまっていた。


川は現役の国道139号、瀬々波橋を下でくぐり


国道139号旧線区間を川は暗渠でくぐる。トンネルで小休止。水は上部から流れ続けている。
小休止してzunnさんと、この後どうするか相談。下だけでなく左右もコンクリで、しかも高さがあるので、脱出するのは容易ではない。


とりあえず、トンネルを越えて進むと


梯子があったので、上部に脱出


そのまま歩いて、ガードレールを越え


どうにか国道139号廃道区間に到着。この箇所のレポートは過去に書いた「青木ヶ原樹海内の国道139号旧道(廃道)区間」についての記事で。


赤池と地下水脈が通じている、富士五湖の一つ西湖へ移動し水位をチェック。富士山の手前にあるのが青木ヶ原樹海。


西湖も案の定、増水によって岸辺の草木がかなり水没してしまっていた。


草もすっかり水の中。


GPSのログ。赤池の周囲はしっかり標高910メートルと表示された。
やはり中心部は、標高905メートル前後といったところだろうか。