「いくぜ!」
「はい!」
・・・10分後・・・
「あ、あぁー・・・」
「にげられた、な」
「大丈夫です。きっと、8番か9番あたりです!」
「なんで?」
「一瞬、足を引きずってました。」
「さすがだな・・・。」
-エリア8-
「・・・いないな。」
「じゃあ、9番に行ってみましょう。」
「よし。」
-エリア9-
「やはり、寝てますね。」
「そういや、捕獲すんの?」
「いえ。まさか。倒しますよ。」
「わかった。・・・寝込みを襲うのか?」
「当然です。」
「そうか・・・。」
鉄って、ハンター初めてのはずなのに、いろんなこと知ってるな・・・。それに、倒すことにばかり執着してる・・・?
「いきますよ?青さん。」
「あ、あぁ。」
・・・考えすぎか。
「たぁっ!!」
「よし、終わりだな。」
「はい。」
「よし、帰るか!」
「はいっ!!」
<クエストクリア!>
-集会所-
「そこのお二人さん。」
突然、声を掛けられた。
「!・・・誰だ?」
「青さん!!そんな、喧嘩を売ってはいけません!」
「私はギルドマスターじゃ。君たちは、ハンターランクを上げたいと思わんか?」
「まぁ、一応・・・。」
「それなら、話は早い。こいつを倒してきてくれれば、HRを上げることができるぞ。」
「わぁ・・・!すごいです!行きましょう!青さん!」
「そうだな。」
「しかし、ゆだんするなよ?相手は、影蜘蛛、ネルスキュラだ。」
「危険なんですか?」
「あやつは、毒をつかううえ、こちらを眠らせてくるからのぉ。」
「えぇ!?」
「ま、大丈夫だろ。いくぞ、鉄。」
「は、はい・・・。」
-地底洞窟 BC-
「うぅー・・・。大丈夫でしょうか・・・。」
「前に言っただろ?お前には指一本触れさせねぇって。絶対、守ってやるからな。」
「・・・///はいっ!」
「今回はちゃんと解毒薬も持ってきたぞ!」
「はい。僕もです。」
「いくか!」
-エリア1-
「どこにいるんだろうな?」
「・・・たしか、クモって言ってましたよね?」
「・・・じゃあ。」
「・・・おそらく。」
「うわぁ・・・。」
-エリア4-
「・・・いないな・・・。」
「6番でしょうか?」
「行ってみるか」
-エリア6-
「ここにもいない・・・。」
「・・・そうですね・・・。・・・ひゃぅ!」
「!?鉄、どうした!?」
「あ、足・・・。」
「足・・・?あ・・・。」
「青さん、たすけ、きゃぁ!!」
「鉄!」
鉄がかかったのはどうやら、影蜘蛛、ネルスキュラの罠だったらしい。鉄は、糸で腕を縛られていて、しかも蜘蛛の巣の上で寝かされていているので動けない。
「青さん!たすけてぇ!」
「まってろ!」
急いで蜘蛛の巣に登る。
「あお、あおしゃん・・・。」
「おちつけ。大丈夫だ。」
鉄を起こし、糸をほどく。
・・・さっきから気配がする・・・。近くにいるな。
「よし、ほどけ、うわ!?」
糸がほどけたとたん、鉄が泣きながら抱きついてきた。
「うわあああん!こわかったですぅぅ!」
「よしよし。もう大丈夫だからな。・・・でも、近くにいるぞ。」
「はい、がんばります・・・。」
その瞬間、ネルスキュラが姿を現した。
「・・・っ・・・。」
「・・・気持ち悪・・・。」
「あ、あお、さん、行きましょう・・・。」
「無理すんなよ?」
「はい。」
とだけ言って、ネルスキュラに向かっていく。・・・大きいから腹の下に行くしかないのか・・・。
「たぁ!・・・はぁ!」
「やぁ!」
鉄に続いて、俺も倒しに行く。が、
「・・・!?・・・あぅ・・・。あお、さん・・・。」
「鉄!?」
鉄がふらふらとこっちへ歩いてくる。
「鉄!」
鉄を受け止める。
「・・・すぅ・・・。」
「寝てる・・・。」
そういえばあのおっさんが言ってたな・・・。
「!」
ネルスキュラが迫ってくる。牙を、紫色の液体で濡らしながら。
「やばっ・・・!」
とっさに腕を出す。
「っ!」
・・・腕をかまれた・・・。しかも、毒にかかった・・・。
「・・・っ・・・。」
いったん、逃げるか・・・。・・・いや、あいつが逃げるみたいだな。このままここにいよう。とりあえず、解毒薬を飲む。
「・・・鉄?」
「・・・すぅ・・・。」
俺の右腕に抱かれながら、鉄は寝息を立てていた。まだだめか・・・。・・・左腕から血のにおいがする・・・。
左腕のけがをなめながら、鉄が起きるのを待つことにした。
つづく