「・・・昨日よりはよくなっていますね。安心しました。」
「当たり前だろ。毎日こうやって、鉄に治療してもらってんだし。治らないわけがない。」
「///そうですか。」
「そうだよ。・・・ありがとな。」
「いえ・・・。僕としても、その、大切な人の傷を放っておくのも気が引けますし。」
「そっか。・・・俺としては、大切な人に治療してもらえて、すんげーうれしい。」
「それはよかったです。・・・はい、終わりましたよ。」
「ん。さんきゅ。」
「いえ。では、太刀のお手入れをしないとですね。」
「そーだな。」
ふと、鉄の太刀を見る。・・・微妙に赤黒く染まってるな・・・。
「どうされました?青さん。」
「いや、鉄の太刀って、元からそんなに赤黒かったっけ?」
「・・・。・・・いえ。最初はもっときれいでしたよ?でも、たくさんモンスターを倒してますからね・・・。」
「そうか・・・。それに比べて俺の双剣・・・。まだきれいだな・・・。」
「じゃあ、これから、もっと活躍できますね!」
「なるほど・・・。」
「でも、僕の太刀もまだまだつかえますよ!」
太刀・・・か・・・。
「・・・。」
「青さん?」
「いや、双剣も楽しいけど、違う武器も使ってみたいなって・・・、ちょっと思ってさ。」
「じゃあ、次にクエストに行くとき、僕の太刀と、青さんの双剣、交換しましょう!僕は青さんの双剣に興味があります!」
「いいのか?」
「もちろんです!」
「ところで、話は戻るけど、その赤黒いの、とれるのか?」
「はい。これからやるので、見ていてくださいね。」
そういうと鉄は、砥石ですこしずつ赤黒い部分を研いでいく。・・・ちょっとずつ赤黒いのがなくなっていく。
「おぉ・・・。ほんとだ・・・見違えるくらいきれいになったな・・・。」
「えぇ。・・・本当は毎日ちゃんとお手入れしないといけないんですが・・・。」
「じゃあ、次からはちゃんと手入れしてから、次のクエストに行こうな。」
「はい。・・・ところで青さん。」
「ん?」
「さきほどから、まったく手が動いていませんが?」
「あっ・・・。」
「もう・・・。」
「あ、あれだよ!まだ腕が痛いんだよ!」
「そうですか。さ、青さん。ちゃんとお手入れをしてあげてください。」
「ちっ・・・。」
「青さんのこと、なんでもお見通しですよ?」
「そんなこといったら、俺だって・・・。」
「では、今僕が何を考えているか、分かりますか?」
「え?えー・・・と・・・。」
「・・・。」
「・・・しゃべってないで手入れをしろ・・・?」
「・・・。違います。それも考えていないわけではないですが。」
「えー・・・。じゃあ、何?」
「自分で読み取って下さい。」
「え。なんだよ?自分からはいえないことか?」
「・・・///」
「おっ?」
「・・・青さんのばか・・・。///」
「は!?なんで今俺バカって言われたんだよ!?」
「ご自分で考えてください!!」
鉄はそのまま俺に背中を向けてきた。
「てーつー?おしえろー。」
なんとなく、後ろから抱きしめてみる。
「ひあっ!?」
「てーつー?」
「ななな、なんですか///!?そんなことしても、教えてあげませんよ!!」
「えー・・・。いじわるー。」
「いじわるじゃありません!!」
「わかった。キスしてほしいのか?」
「!」
「・・・あたったみたいだな。」
「///。でも、一回はずしてますからね!!」
「おい。そんなこと言ってると、キスしてやらねーぞ?」
「そ、それは・・・。」
「じゃあ、こっち向く!」
「はい!」
嬉しそうにこっちを向く。
「・・・んっ・・・。」「・・・んぅ・・・。」
・・・いままでに何回鉄とキスしてきたんだろ・・・。
「・・・なぁ、鉄。」
「・・・なん、ですか・・・?」
「もう酸欠なの?」
「う、うるさいです!」
「別に笑ってるわけじゃねぇだろ!?なんで怒るんだよ!?」
「・・・。」
「そーゆー鉄のこと、むしろ可愛いって思うんだけど。」
「・・・///。・・・青さん。」
「どうした?」
「青さんはいつも、僕に対して恥ずかしいことばかり言ってきますね・・・///」
「そうか?それは鉄も同じだと思うぞ?」
「そんなこと、ありません!」
「いや。そんなことある。」
「じゃあ、僕がいつ、そんなことをいいました?」
「たとえば、俺が鉄の頭なでてたときとか『青さんの手、大きくて、あったかくて、大好きです。』とか。」
「それだけでしょう?」
「いや、ほかにも、服交換したときとか『青さんのにおいがして、青さんに抱きしめてもらっているみたいに近くに感じます。』とかもいってたぞ?」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・ごめんなさい。」
「なんで謝るんだよ。」
「なんとなくです。・・・確かに、お互い様かもしれませんね。」
「そうだろ。」
・・・もう昼か・・・。・・・暇だな。
「なあ、鉄。」
「どうしましたか?」
「暇。」
「暇ですね。」
「どうする?」
「あ。」
「んー?」
「そういえば、お金もそこそこたまったことですし、次のクエストに備えるために、お買い物にでもいきませんか?」
「あー。なるほど。いんじゃね?」
「じゃあ、行きましょうか。」
「おう。」
つづく。