今回の愛猫の死に際し、TBSドラマの「世界の中心で、愛をさけぶ」を何度となく思い出していた。
恋愛をする高校生カップルに、白血病による死が訪れる。
病気が発覚してから死に至るまで、そして死後の主人公の苦悩や生きざまを描いている。
自分の中で、トップランクに入るドラマだ。
数々の名シーン、名ゼリフがあるのだが、何度見ても泣いてしまうし、考えさせられる場面がある。
彼女の死後、17年振りに故郷に帰り、彼女の父親と再会し会話がなされるシーンだ。
「人間は、忘れたいのでもなく、忘れないのでもなく、忘れていくものなんだ。生きていくために。」
愛する人の死に直面し深い悲しみに暮れる。
どうしようもない喪失感に、絶望さえ覚える。
しかし時間が経つにつれ、細かい記憶が薄くなっていく。
「悲しみから逃げるために忘れたい」のでもなく、「在りし日を思いながら忘れない」のでもなく、
「忘れていくもの」なのだと。そして、それが生きている証だと。
そんな意味合いだ。
まだ愛猫の死の悲しみが深く、様々なことを回想している。
しかし、日々の出来事に徐々に上書きされていってしまうのだろう。
それは寂しいことではあるが、そのようにして立ち直っていくのかもしれない。