伊坂幸太郎「砂漠」を読んだ。 | 明日のわたしへ

明日のわたしへ

昨日のわたしが今日のわたし、明日のわたしとは限らない。だから、わたしは明日のわたしに記録を送る。
⭐︎「白い狼のため息」の過去ページをこちらに移しました。

表紙を見て、大きな泥団子を抱えた人の足元に広がるのが砂漠かと思って読み始めたが、やはり砂漠は比喩だった。東北の地味な大学に進学した主人公はとても地味で普通の学生。しかし友だちになる学生たちはかなり個性的だった。私の全く興味のない麻雀やボーリングに明け暮れる学生たち、この人たちのどこにドラマがと思っていたが、とんでもなかった。筆致は静かで淡々としているが、超能力あり、襲撃あり、ヒーローありだった。へーと思って素直に読んでいると、「なんてことは、まるでない」と裏切られたりする。電車の中で読まないほうがいい。思わず、「えっ」とか「あっ」とか声が出る場面も多い。とにかく面白かった。愛すべきキャラ満載。ラモーンズって知ってた? 新潮文庫546ページ。20260913