どうだ、俺のは祐平よりも更に気持ちいいだろう…
うっ…、くっ…
いや、もう止めて!ああん…
それとも俺より祐平が上手いって事かい?
もっと突いてやる…、ぐっ
それから叔父の攻撃は、ひどくなって行った
なずなはなすすべもなく、叔父を受け止めるしかなかった
叔母さんがいない時は、叔父との時間になった
俺の子供を産め!
叔父はどんどんひどくなるばかりで、一緒風呂入ろう
とか
一緒にラブホに行かないかと、誘ったり
ある日、叔父が帰ってきて なずなに相手してくれないか、とドアを開けたら、なずなの姿がなかった
あれ?散歩かな
と、叔父はタカをくくっていた所、なずなはなかなか帰ってこない
ケータイの電話も通じず、メールは出しても返信が無い
おかしいな、、、
叔父は不思議がっていたが、なずなは夜の9時になっても帰って来ない
いかん!逃げたのか
叔父はようやく気づき、電話やメールも無視
警察になずなの事を言ったら、逆に捕まるだろうし
なずなの故郷にも電話して聞いたら、ヤバい
なずなは普通列車に乗って、東の方向へ向かっていた
とにかく逃げるしかない
叔父ですら祐平と同じ事をした
うちの親族は一体どうなっているのか?
男に生まれたら良かった
電車は間もなく名古屋に着こうとしていた
もっと東、もっと東、誰も私の事を知らない街へ
祐平は最近はおこずかいを貰えず
広島の叔父の所へは行けなくなっていた
叔父が実家に、祐平が写真を撮っている事を言い、おこずかいがカットされてしまった
陸上に専念するしかなかった
得意の長距離に
山の中に高校があり、アップダウンが厳しいコースを走ってるので堪えるが、やることがなかった
いつか、みんなに祝福される結婚式を挙げたいと、出来もしない妄想を描いていた
その高校の寮に、三好コーチが現れた
良かったね、小栗くん、これがうちの大学の合格通知だ
来年から一緒に頑張って黄金時代を作ろうじゃないか
三好は祐平の両手をしっかり握りしめ、祝福した