「ふう、洗濯終わった」
綾奈と鏡は少し疲れた様子で部屋に帰ってきた
女子部員は女子部員で二部屋取っているが、実南はパソコンにデータを打ち込んでいた
「男子はほとんどぐったりして休んでるし。私たちだけでお風呂行かない?歩いて5分のとこに23時までやってる温泉があるって」
綾奈がそう切り出すと、行こう行こうと勢いで女子部員全員で風呂用具持参で出た
階下で熊谷監督とコーチ陣で話をしていた
「よす、お疲れさん。女子陣はこれからどこ行くの」
鏡が
「温泉ですよ。近くにあるらしくて、今から」
と答えたら、熊谷監督が、
「あ、俺らも行こうか。少し癒えるかも」
と、言い出し、結局男子部員だけ残して、温泉へ向かった
「監督はオリンピックに出た。長距離で」
監督は返す
「あんまり大した成績は残せなかったな。で、マラソンのスピードなら通用するかもしれないと転向したんだが、難しいね。今だったら、あそこはこう、あれはああ、とか振り返ってみると簡単に答が出てくるが」
熊谷監督はゆっくり歩きながら、三好コーチと話していた
女子たちも難しい話になってついてけなくなってたが、構わず
熊谷監督と三好コーチが主に議論していたら、温泉に着いた
「じゃあ、21時40分待合で合流ね」
三好コーチがそう言い、コーチ陣が全員の料金を払い、男湯に向かった
女子たちはぬるめのお湯につかってのんびりしていた
外の露天風呂に全員
「疲れてる時にごめんけど、写メしたいんだけど」
綾奈が言うと
「あんたが一番元気いっぱいじゃない。他にお客さんもいないからいいよ」
と、鏡は承諾し、他のメンバーも承知し
写メをし始めた
女子部員全員が出てきたら、熊谷監督らが既に待合室で待っていた
笑みがもれている
「ここ、いいよな。ね、明神さん。明日からあいつら男子部員もここ、連れてきてやろうよ」
と、ニコッとして言った
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