マーガレットホテル060 | camouflage

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いつもの通り

「ふう、洗濯終わった」

綾奈と鏡は少し疲れた様子で部屋に帰ってきた
女子部員は女子部員で二部屋取っているが、実南はパソコンにデータを打ち込んでいた

「男子はほとんどぐったりして休んでるし。私たちだけでお風呂行かない?歩いて5分のとこに23時までやってる温泉があるって」

綾奈がそう切り出すと、行こう行こうと勢いで女子部員全員で風呂用具持参で出た
階下で熊谷監督とコーチ陣で話をしていた

「よす、お疲れさん。女子陣はこれからどこ行くの」

鏡が

「温泉ですよ。近くにあるらしくて、今から」

と答えたら、熊谷監督が、

「あ、俺らも行こうか。少し癒えるかも」

と、言い出し、結局男子部員だけ残して、温泉へ向かった

「監督はオリンピックに出た。長距離で」

監督は返す

「あんまり大した成績は残せなかったな。で、マラソンのスピードなら通用するかもしれないと転向したんだが、難しいね。今だったら、あそこはこう、あれはああ、とか振り返ってみると簡単に答が出てくるが」

熊谷監督はゆっくり歩きながら、三好コーチと話していた
女子たちも難しい話になってついてけなくなってたが、構わず

熊谷監督と三好コーチが主に議論していたら、温泉に着いた

「じゃあ、21時40分待合で合流ね」

三好コーチがそう言い、コーチ陣が全員の料金を払い、男湯に向かった



女子たちはぬるめのお湯につかってのんびりしていた
外の露天風呂に全員

「疲れてる時にごめんけど、写メしたいんだけど」

綾奈が言うと

「あんたが一番元気いっぱいじゃない。他にお客さんもいないからいいよ」

と、鏡は承諾し、他のメンバーも承知し
写メをし始めた



女子部員全員が出てきたら、熊谷監督らが既に待合室で待っていた
笑みがもれている

「ここ、いいよな。ね、明神さん。明日からあいつら男子部員もここ、連れてきてやろうよ」

と、ニコッとして言った




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