ごごは、近くのお寺の参道にある約100段の石段を借りて練習
全速力で石段を駆け上る
さすがにこれはきついな
青息吐息の男子が多数出た
新開も仰向けになって倒れている
「いくら何でもこれは厳しいぜ」
「あと五回走らないと」
鏡の声が事務的に感じた新開
てすりの逆側をゆっくり下りて行く
聡も、秀俊もこれは音を上げそうになる
今日は佐賀牛のステーキだってよ、夕食
どこからか噂が出たらしいが、それを聞いて10回クリアする男子部員が増えた
新開も佐賀牛と聞いて、急に元気が出て、ノルマを達成した
霜降り 焼き肉 ステーキ 佐賀牛
最後の辺りは、その呪文のような言葉を唱えながら登った
合宿が終わると関東インカレ
関東の学生における陸上競技大会が行われる
秀俊はもう確実に選ばれ、10000で右に出る者はいらないんじゃない、と言われている
午後６時の夕食にりっぱな佐賀牛のステーキが噂通りに出た
男子部員はみんながっつく
「あんまり食べると、長距離ブロックの予算内から出してるからなあ。ゆっくり食えよう」
と赤水の声がしたが、横に座ってる三好コーチががっついて食べる
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