マーガレットホテル061 | camouflage

camouflage

いつもの通り

「何でこんな縦走路走らなきゃいかんのだ?ムチャクチャ!熊谷監督は」

既に先頭から離れた新開が近くにいる女子マネージャーに零した
実南だ

「多分、高地のような空気が少ない所走ってみる、高地訓練だと思うよ。マラソンならアメリカのデンバーや中国雲南省みたいな標高3000メートルぐらいの高地で特訓し、でマラソン代表とかを生み出してきたから」



「俺はまだ陸上初めて3週間だ、いきなりこんな八ヶ岳の縦走路は走りきれないぞ」

新開と実南は八ヶ岳の赤岳山頂にいる
もう、標高3000Mに近い
実南は新開に水分補給させた

「新開くんは良く走ってるよ。うん。休みたいならしばらくここで」

「秀俊は良く走るなあ。もう、どの辺にいるんだろ」



秀俊は横岳にいた
綾奈とさっき聡がやってきた

「三ツ境、案外頑張るね。良く走ってるよ」

「ああ、ありがとな、鹿島」

横岳の上で3人話をしていた

「次、関東インカレだが、お前第一候補な」

聡は荒れた息で、そう秀俊に心中吐露した

秀俊は

「もし、三ツ境も出れたら、一緒にタッグ組もう」

と、いうような会話を2、3して秀俊はまた走り出した

「やっぱ秀俊は8000ccエンジンだな、いい相手だ」

そう言って聡も走り出した

「2人、あんまり頑張らないで、リラックス!!」

綾奈は、秀俊と聡に叫んだ
聡は良かったよ、良い目標だ、秀俊が
と、声には出さない思いが出てきた

その後コースは夏沢峠で下りて屏風橋に向かい国道の方へ出る予定
女子マネージャーは赤水と三好コーチが迎えに行きバスが来るのを待つ

今日はこれで練習を止める予定になっている
あとは温泉行くのも良いと熊谷監督は言っていた





Android携帯からの投稿