「え?鏡、英米文学科行くの?私は日本文学科なんだけど」
この日は綾奈、鏡、聡、新開で、進路の話をしていた
聡が
「俺は国際政経なんだけど」
と、言ったら
「あそこは看板学部だろう。やってけんのか?聡」
新開が返した
そして
「やっぱり、経済でしょ。普通に」
新開の選択が一番良いのだが
「しかし4人ともあの大学行くとは」
綾奈が息をついた
「まあ、校内で会ったら必ず挨拶するんだぞ」
と、新開が言った
「君は東横線沿いの寮に入るんでしょ。なるべく近いとこに住もう」
鏡が言った
「東京に引っ越したら、合コンでもするか。いや、やっぱりこの4人だけでいいや」
新開は余裕があった
何しろ野球部のエースの呼び声が高い
「試合、見に来てくれよな。場所は神宮でやるらしい」
あれこれ、色々話した
もうすぐ福岡から離れなくてはならない
聡だけ、実家に近い場所に行く
この一年は色々あったが、結果的に楽しかった
聡はそんな風に捕らえた
また、いつか行けたらいいな、福岡に