マーガレットホテル047 | camouflage

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いつもの通り

「え?鏡、英米文学科行くの?私は日本文学科なんだけど」

この日は綾奈、鏡、聡、新開で、進路の話をしていた
聡が

「俺は国際政経なんだけど」

と、言ったら

「あそこは看板学部だろう。やってけんのか?聡」

新開が返した
そして

「やっぱり、経済でしょ。普通に」

新開の選択が一番良いのだが

「しかし4人ともあの大学行くとは」

綾奈が息をついた

「まあ、校内で会ったら必ず挨拶するんだぞ」

と、新開が言った

「君は東横線沿いの寮に入るんでしょ。なるべく近いとこに住もう」

鏡が言った

「東京に引っ越したら、合コンでもするか。いや、やっぱりこの4人だけでいいや」

新開は余裕があった
何しろ野球部のエースの呼び声が高い

「試合、見に来てくれよな。場所は神宮でやるらしい」

あれこれ、色々話した
もうすぐ福岡から離れなくてはならない
聡だけ、実家に近い場所に行く

この一年は色々あったが、結果的に楽しかった

聡はそんな風に捕らえた
また、いつか行けたらいいな、福岡に