マーガレットホテル044 | camouflage

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いつもの通り

聡は都道府県対抗男子駅伝を1人で見ていた
新開や鏡のように、秀俊の走りに驚いた
全部見たあと、走りに出かけた

聡のレベルも大学生になる身としてさほど悪い訳ではない
しかし、青学の長距離部に入るとなれば、秀俊をライバルそしてチームメイトとして走らなければならない

少し速いペースで走ってみる
大宰府の街はそれにしても、色々な楽しい風景が続くから走りがいがある

九州国立博物館へ走る
道は登る
1月だが汗もたっぷり出る
博物館からはかまど神社の方へ走る

綾奈と初めてのキスをした、宝満山の頂上まで走ることにした
あそこは道が広くて走ってる人もいるんで、よく走るようになった

標高差約700m、これを2キロで登るのがメイン登山道だ
しかし日曜日なんで人が多い
だが、聡は慣れてしまった
何回か走ってる



走ったあと、綾奈の家へ行く
綾奈の父・茂行、母・奈津にももう慣れた
聡くんと酒が飲めるなら良いが、今は我慢。早く一緒に酒を酌み交わそう、が口癖だ

いつか本当にそうなればいいな

部屋のシャワーをかかりながら、聡はそう思った