今夜は綾奈が特製カレーを振る舞うという事だ
聡はちょっと綾奈が休んでる時
「青学の陸上部長距離ブロックの連絡が来てた」
と、言いメールを見せた
「あれ?長距離ブロックって寮生活するんだ」
と、良く分かってない事を知った
「下、見てみ」
と、聡に言われたので見たら
女子マネージャーは男子の寮の隣の建物の女子用の寮に入れる、と書いてあった
「え?女子寮もあるんだ。入ろうっと」
随分早い答だなと聡は感じた
綾奈の隣にいずみがいるが
「変な虫が付かないように近くにいた方が良いね」
と、笑っていた
「そうだよね、姉さん。他の女子近づかせないみたいにね」
「寮の位置は高津だ。高津区ってあるけど、家から近いから、ある程度分かる」
綾奈は、後でマップ見てみると答えた
「田園都市線という東急の電車が走ってる。渋谷に行きやすい。俺はあの辺しばらく行ってないが、前は急行止まらなかった」
「バスは?」
「そこまでは知らないよ。ははは」
いずみも綾奈がこんなに乗りたがる原因って、と少し考えた
「神奈中バス行けばいいんだが。あの辺はどうかなあ。東急かな」
「神奈中バスって?」
綾奈は興味深く聡の顔を見た
「多分、日本一凄いバス会社だと思う。西鉄は最も広い地域走るバスと前に聞いたが」
「へえ、神奈中バスって来てればいいんだけどね」
綾奈が慌てて鍋に視線を戻したので、いずみと居間に戻った
「聡くん、まあ妊娠しないように気をつけて」
「あ、はい!」
聡はこの楽しい家族がうらやましかった
こんな家族なら、うちも良かったんだけどなあ
と感じた
母親と一緒に夕食はあんまりなかった
母は料理すら作らなかったし
あんまり今は行きたいと思わなかった
恵まれた家庭に生まれた綾奈がうらやましかった
「はい、できたよ。聡、お父さんお母さん呼んできて」
聡はこの家にたまらなくいたくなる
まあ、綾奈次第だろうか