マーガレットホテル045 | camouflage

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いつもの通り

今夜は綾奈が特製カレーを振る舞うという事だ

聡はちょっと綾奈が休んでる時

「青学の陸上部長距離ブロックの連絡が来てた」

と、言いメールを見せた

「あれ?長距離ブロックって寮生活するんだ」

と、良く分かってない事を知った

「下、見てみ」

と、聡に言われたので見たら
女子マネージャーは男子の寮の隣の建物の女子用の寮に入れる、と書いてあった

「え?女子寮もあるんだ。入ろうっと」

随分早い答だなと聡は感じた

綾奈の隣にいずみがいるが

「変な虫が付かないように近くにいた方が良いね」

と、笑っていた

「そうだよね、姉さん。他の女子近づかせないみたいにね」

「寮の位置は高津だ。高津区ってあるけど、家から近いから、ある程度分かる」

綾奈は、後でマップ見てみると答えた

「田園都市線という東急の電車が走ってる。渋谷に行きやすい。俺はあの辺しばらく行ってないが、前は急行止まらなかった」

「バスは?」

「そこまでは知らないよ。ははは」

いずみも綾奈がこんなに乗りたがる原因って、と少し考えた

「神奈中バス行けばいいんだが。あの辺はどうかなあ。東急かな」

「神奈中バスって?」

綾奈は興味深く聡の顔を見た

「多分、日本一凄いバス会社だと思う。西鉄は最も広い地域走るバスと前に聞いたが」

「へえ、神奈中バスって来てればいいんだけどね」

綾奈が慌てて鍋に視線を戻したので、いずみと居間に戻った

「聡くん、まあ妊娠しないように気をつけて」

「あ、はい!」

聡はこの楽しい家族がうらやましかった
こんな家族なら、うちも良かったんだけどなあ
と感じた

母親と一緒に夕食はあんまりなかった
母は料理すら作らなかったし
あんまり今は行きたいと思わなかった

恵まれた家庭に生まれた綾奈がうらやましかった

「はい、できたよ。聡、お父さんお母さん呼んできて」

聡はこの家にたまらなくいたくなる
まあ、綾奈次第だろうか