マーガレットホテル039 | camouflage

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いつもの通り

嬉野温泉ロードレース
10キロの部
聡は楽々優勝した

唯一29分台を出し、2番手の選手に1分の差をつけた

綾奈といずみが応援に来ていた


いずみは夕方頃、先に帰るね、と言った
いや、俺たちも帰るんですけど、そう聡が言うと

「明日は振替休日だべ、若い2人はたまにはのんびり温泉を満喫するもんだ。私からプレゼント、はい」

いずみが聡に渡したのは、嬉野温泉の一流クラスの和風旅館の宿泊クーポン券だった

「ちょっと待ってください。泊まれませんよ。こんな」

しかしいずみはJR九州バスにとっとと乗車し帰ってしまった

どうしようもなくなり、その和風旅館に2人は歩いて行った
立派な玄関に入り、靴を前向きに脱いで下足番に靴を入れて貰いカウンターに行った

そして部屋に着いたら、

「見てくれ、部屋に露天風呂がある」

「私、浴衣なんて着た事ないよ」

と、しばらくしたら、仲居さんが来て、二人の寝床を並べて戻っていった

「もう、嫌だなあ。くっつけてるし」

「私たちが高校生って分からないのかな」


そして2人で風呂に入った
何かやりたくなった
で、キスをした
そして程なく湯の中で始まり、フィニッシュした

そして、風呂から上がり浴衣を着る前に、また行為をした

結局夕食前に3回した

「幾ら何でもやり過ぎだな」

で、しばらくして部屋にお膳が運ばれてきた
仲居さんが何かにやけていた

「何か、部屋から出たくないな。恥ずかしくなってきた」

「大浴場行こうよ。写真見たら綺麗そう。美肌の湯だって」

こういう旅館は、女子2人で泊まるような旅館ではないだろうか、と聡は思った

「一度、夜帰れなくなって、仕方なくバス停の近くの和風旅館に1泊したことがあるんだ。田舎の鄙びた温泉でね。和風旅館に泊まったのは1人ではその1回だけ。正月にね。飛び込みで入れたが。深夜も大浴場入れる旅館で、一時間ぐらい1人占めした事があるんだ」

「あんた、馬鹿なんじゃない?良くやるね。どこなん?」

「近くに行ったら教えてあげるよ。韓国客、数組いた。子供連れの一家。良い思い出になる」

2人は話ながら大浴場へ歩いて行った
良く見ると良い旅館だった
2人は深夜まで風呂に入り、ダウンした