翌朝、嬉野温泉の旅館街のとある旅館で
綾奈は裸で目を覚ました
良く見ると浴衣は、部屋の風呂近くにあった
夕べはテンション上がってたからなあ
と、浴衣を取りに行こうとしたら、手首を掴まれた
「おはよう。も一回やろ」
聡も既に目を覚ましていた
そして聡の言うがまま綾奈も愛撫されていた
そうしていたら部屋の電話が鳴った
綾奈は目の前にある電話を、聡は
「あとでいいやん」
と言ったが、綾奈は布団の中で電話を取った
「はい、もしもし。ん、あん…」
綾奈はうっかり声を出してしまった
「すみません。ん、やだ…。あ!すみません!」
電話の向こう側にいた女性は、ちょっと怒ったような声で
「朝食の時間になりました!どうぞ食事を!」
と、電話を切ってしまった
うつぶせになっていた綾奈を仰向けにし、聡は愛撫を続けた
綾奈も従った
2人はJR九州バスに乗り、終点武雄の駅前に着いた
「ここも温泉あるんだよ。小さい頃、家族で行った。元湯の鍋島藩の殿様が入る湯につかった事もあるんだ」
綾奈は遠くに見える、武雄温泉楼門を差して言った
「ここから佐賀行きの祐徳バスに乗るの」
聡は綾奈がバス好きだから、JRの駅に行かないのも容認している
間もなく祐徳バスがやってきた
それに乗り、国道34号を東に向かい、一時間で佐賀に着いた
「ここから西鉄久留米に行って、電車に乗れば太宰府に行ける」
2人はバスセンターで西鉄久留米行きを待った
久留米まで1000かかった
「高っけえ」
そして西鉄久留米の切符売り場で、2人の家の最寄り駅の都府楼前の切符を書い、電車の中で爆睡した
「青学監督さん、バス運転出来るんだって。夏合宿のランニング練習時、落ちたり疲れてる選手を順次拾ってバスに乗せて、前の方へ行くんだって。
バス好きなのかなあ。今もそうかは、どうかな。私も大型二種免許欲しいなあ…」
起きたら綾奈はそんな事を聡に伝えた
この人ならバスに運賃表や料金箱や整理券出るの付けるかも知れない
聡は確信した