マーガレットホテル036 | camouflage

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いつもの通り

「結果的に良い事をした事にはなるんだが、君たちも何をしていたんだ」

警察署に呼ばれて新開と鏡は尋問されていた

「いや、東京見物をしたくなりまして」

「君は推薦だけど、こちらの彼女は受験を控えてるんだろ!今、東京見物してどうする!」

新開も鏡も小さくなっていた
うつむいて頷くのみ

祐平が山中で見つかり、今救出されたと連絡が来た

そしてしばらくして祐平が警察署に来た
ろくろく話もなく、4人は警察から解放された

「危なかったな。2人とも。まあ、見つかったから良かったな、そちらの彼も」

と祐平に話して、次に鏡へ

「明日帰ろうか。下見も出来たし。しかし受かれば良いよな」

「有香ちゃんと洋平も良かったね、これで帰れるから。恋人なの?」

洋平と有香
2人は身分を証明するのは何も持ってなかったから偽名を使うようになった

なずなは、姉弟で肉体関係にある事が軽蔑を受けそうで言えなかった

祐平が、

「僕たち結婚する気で交際しています」

と、また余計な事を言ったとなずなは嫌な気になった


既に広島の方で失踪人届も出ているが、さっきの警察署では何も言われなかった

なずなは言おうと決心した
もう我慢出来ない

「私たち双子なんです!本名は小栗なずな、こっちは小栗祐平!広島出身です」

苦しさと隠す事がもうなずなには出来なかった

新開と鏡は大きく驚いた
祐平もびっくりした

鏡たちも何も出来ない
なずなは泣き出した

「姉ちゃん!何で?」

さっきの警察署に戻る事にした