マーガレットホテル035 | camouflage

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いつもの通り

祐平となずなは伊勢原市にいた
通り沿いのファミレスで、モーニングを食べていた
祐平も疲れの色は取れない

ファミレスを出て、しばらく歩いてたら車が2人の脇に止まった

「どこ、行くの?乗せてってあげるよ」

運転手がそう言ったら

「東京を目指しているんです」

「じゃあ、途中まで連れて行ってやるよ、乗りなさい」

と、言い、2人を後部座席に乗せた

運転手は明るい人で、2人とも安堵し、眠ってしまった


祐平が起きたのは、随分山の方だった
祐平は運転手の男からロープを手首とか足とか全身にゆわれていた

「お前はここで下ろす。この道は車がほぼ通らないんだ。良かったな」

そして祐平は口にガムテープを貼られた

「うぐっ、うぐっ」

男は祐平を車から引きずり出して、道路におろした

「じゃあ、元気でな。ケケケ、薬入りジュース飲ませてやったからな」

なずなはまだ寝ている

男は国道に戻り、スピードを上げた

そして、少し街から外れたラブホに車を入れ、部屋の感じが気に入った202番へなずなを抱いていれ、なずなを起こした

「…う、うーん、ここ、どこなんですか?あ!」

男は、

「たっぷり楽しもうぜ。有香ちゃん、だったかな」

と、笑いながら言った



ある歩いてきたカップルが同じラブホにやってかた

「ちょっとここで休もう」

と入って行き、この部屋良いよね、素敵と203
号を押した
そして部屋へ歩いて行った

しかし部屋のドアを開けようとしたら何故か開かない

「あれ?ここ203だろ?開かねえぞ」

「ちょっと待ってよ。2人で体当たりしようか?」

と、2人で開けようと試んでいた
203のランプは点滅を繰り返してる

「せーの!」

2人で体当たりを繰り返している

「くそっ!騙しか?」

12度目の体当たりでやっと開いた

で、2人が見た物は

服を脱がされたなずなに男が愛撫している所

「あ、こんばんは。すみません…、間違えました…」

男は慌てふためいて、部屋から逃げ出した

「くそっ!仲間呼んだか!ちきしょう!」

なずなは服で体を隠し、ありがとうございます、ありがとうございます、と泣き出した

これが新開と鏡が初めてなずなと顔合わせした初めての夜だった