我が国の鉄道会社は、JRや私鉄も含めて、新型の省エネ電車を導入している。
当然ながら世代交代で引退をする電車は、スクラップにするために解体をする訳であるが、昨今は様変わりしている。
インドネシアが引き取りを要望し、現地で走らせるのだ。
東急電鉄も例に洩れず、東横線などで長く活躍した8000形や、田園都市線のエースだった8500形を譲り、異国の地にて第2の人生を送っている。
優秀な車輌たちが新天地にて活躍するのは喜ばしい。
そのインドネシアは、朝のラッシュ時には恐ろしいほどの乗車率になる。
日本では東京メトロ東西線や東急田園都市線のラッシュが有名である。
かく言う私の父も通勤時にあばら骨を折ったほどである。
しかし、あちらの国はその程度ではない。
もちろん運行本数も少ない故の混雑ではある。
だが、このような状態らしい。
屋根にまで客が乗るのだ。
日本ではこのような状態は大東亜戦争後の買い出し列車などで発生したと言うが、その時代も走行中に落ちて亡くなった人がたくさんいたと言う。
もちろん、インドネシア国鉄としては良しとしない危険極まりない行為であろうし、お客として許される行いではない。
財政難ではあろうが、効果的なラッシュの対策をうたない国鉄にも問題がある。
そんな中でこのような対策に出たらしい。
線路上、屋根ぎりぎりの高さに鉄球をぶら下げたものを設置すると言うのだ。
走る列車である。
激突したら迷わずあの世逝きだ。
働かなければ飯は食えぬ。
だから仕事に行かねばならぬ。
これは万国共通だ。
それだけに少ない本数の列車に万難を排しても乗りたい。
だからモラルは守れない。
あっそう。ならばトラップを配置してやる…
我が国の感覚では理解できないしのぎあいである。
目には目を…と言うわけだろうか。
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