不惑 | 崖っぷち十番勝負

崖っぷち十番勝負

日々新又日新(ひびあらたにして、またひびにあらたなり)
我以外皆我師也(われいがいみなわがしなり)




 
テレビでオープン戦の中継をしておりました。
数年前からナイターでも行われるようになったわけですが、中継はファイターズ対スワローズでした。

まだまだ厳寒であろう札幌…
しかしお客さんがそれなりに集まっている姿に、何とも言えない安堵感を得ました。

大学で私と同期だった稲葉もスタメンで出場しておりました。

打席に入るとインコース、胸元に切れ込むストレートを肘をたたんで捌き、ファールにしてました。
インコースを捌くのは老若問わずなかなか難しく、38歳…
競技者としてはエピローグを迎える年齢ではありますが、まだまだ体にキレがあり、観ていて頼もしく感じました。


アナウンサーがこう言いました。

「稲葉は今年39歳になります」と。

ハッとしました。

若いつもりでいた自分が、もう40歳目前…

分かっていながら愕然としました。

不惑の四十などと言いますが、おかげさまで商売柄からなのか、何かに惑わされることはありません。

楽しい道は人を堕落させますが、辛い道は成長させてくれますから。

しかし、現実を突きつけられた途端に感じたこの虚脱感は一体何なのか…




年は取りたくねぇなぁ。