働き方改革について | 幸福度NO.1 住みたい・働きたい街東海をつくる 《ワークライフバランス東海》

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最近、「働き方改革」関連で新聞に人事労務の記事を目にする機会が増え、

少し戸惑いを感じています。

人事の専門家として、自分がお手伝いできる部分の仕事の領域だし、

ワークライフバランスの普及に大きく時代が動いていることはとても嬉しいのですが、

困ったことに新聞の情報は早過ぎて、

実務面の詳細がまだ決まっていないのに報道されるからです。

 

例えば“同一労働・同一賃金”についてはまだ法律でもなく、

ガイドランがやっと出たという状態です。

 

実は今回“同一労働・同一賃金”については、順番が逆なのです。

通常は法律ができ、ガイドランができ、細かいQ&Aが関係サイトにアップされ、

やっと確かなことがお答えできます。

 

今は、国も経済界もスピード感をもってどんどん人事への提言をしています。

専門家もそのスピードに乗り遅れず、

企業に対しては実務面で確かな情報をお伝えし、

時代に合った提案ができるよう対応していかなければならず、

日々、勉強の大切さを痛感しています。

これから人事面は大きく変化していきます。

時間外労働の上限、正規/非正規の処遇問題、定年後の再雇用、

評価基準の見直し等、議論が深まっていくと思います。

 

私の個人的な予想は、おおよそ企業の人件費は高騰していくでしょう。

 

そうなると、例えば評価基準の見直しだけでは片手落ちです。

経営面から見た適正な人件費管理や、賃金テーブルも多種多様な職種ごとに必要です。

それにリンクする評価制度や人材育成もセットで考えなければなりません。

そこで重要なのは会社が求める人材像がしっかりしているかです。

人材を定義する等級制度、等級ごとの評価、評価に対しての賃金。

スキームとしては簡単ですが、これからはますます複雑化していくでしょう。

ワークライフバランス東海では組織力向上グループが主導となり、

2ヶ月に1回研究会を開いていきます。

幅広い分野が学べる場になるのでどんどん活用したいと思います。


●鈴木啓介(すずきけいすけ) 社会保険労務士。専門は人事制度策定支援。


今年のライフ面の目標は、アコースティックギターを買うことです。

簡単そうですが、家族の許可と、買っても弾く時間がないという事態にならないように

仕事の改善が必要です。

何といっても、どのギターを買おうか迷っている時が幸せです。