渡嘉敷島おとこひとり旅|渡嘉敷島を歩く その1 | ワークライフバランスで行こう!

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~渡嘉敷島に向けて出港~


2015年1月17日(土)。
朝7時に起床。
夜中に、人の話し声や廊下を歩く音で、何度か目が覚めてしまい、スッキリした寝起きではないが、とりあえず、チェックアウトの準備を進める。

泊港を9時に出発するマリンライナーとかしきに乗る予定のため、朝食の時間も考慮して、8時にチェックアウトした。

昨晩は、ゲストハウスけらまに到着したのが22時近くだったこともあり、写真を撮る気にもならなかったが、外観はこんな感じである。



角度を変えてもう一枚。



ゲストハウスけらまから泊港は数分の距離だ。
すぐに泊港のターミナル「とまりん」に着いた。



とまりんに入ると、すぐ右手に今日の運行状況の掲示板があった。
マリンライナーとかしきは2便が欠航となっている。



この時期は冬時間となり、マリンライナーとかしきの時刻表は以下のとおりだ。

1便 泊港発 9:00 渡嘉敷港発10:00
2便 泊港発 16:00 渡嘉敷港発17:00

行きは泊港発1便、帰りは渡嘉敷港発2便を利用する予定だったが、2便が欠航ということは、帰りはフェリーとかしきしか手段がないということになる。

渡嘉敷港を出るフェリーとかしきは、15:30の便のみである。
したがって、マリンライナーとかしきの2便の欠航により、渡嘉敷島の滞在時間が1時間30分短くなる計算だ。

渡嘉敷島では自分の足を頼りに、基本、徒歩で散策する予定だったが、1時間30分の短縮がどう影響出るかわからないので、とりあえず、風まかせで行くことに決めた。

乗船券売場で申込書に必要事項を記入し、行きのマリンライナーとかしきの乗船券を購入する。



料金は、マリンライナーとかしきが、片道2,590円。
フェリーとかしきが、片道1,790円だ。
マリンライナーとかしきが片道35分なのに対して、フェリーとかしきは倍の70分だ。

窓口で乗船券を購入。



朝食を食べようと、とまりんの1Fを物色。
安くてボリュームのある弁当を売ってるという、マーミヤかまぼこを探した。
すぐに見つかった。



口コミ通り、確かに安い。
そしてどの弁当もすごいボリュームだ。



朝食には重いかもしれないと思いつつ、330円のこの弁当を購入。
ごはんの上に焼きそば、トンカツ(鶏だったかな)にベーコンと目玉焼き。
カツの下にじゃがいもを炒めたおかずが隠れている。



これがめちゃくちゃうまかった。
腹が減ってる時にはがっつきたくなるような弁当の典型だ。
寝起きの胃袋にはちょっときつかったがおいしくいただいた。

出港時間が近づいたので、とまりんを出て、マリンライナーとかしきの乗り場に向かう。
マリンライナーとかしきの乗り場は、とまりんから一番離れた、泊港の北岸の端にある。



泊港の南岸には、北岸に向かって、フェリーあぐに、フェリーとかしき、フェリーざまみの順に乗り場がある。
南岸と北岸は泊港橋で結ばれており、橋には立派な龍がいる。
橋の欄干が龍の胴体を表している。



泊港橋を渡ったら左折して、北岸に沿ってマリンライナーとかしきの乗り場に向かう。
途中、北岸のターミナルがある。
正確には北岸船客待合所だ。
それを過ぎると、乗り場が見えてくる。



いよいよ、マリンライナーとかしきに乗船。
タラップの先の乗船口は、2F後方のデッキである。



この時点では、渡嘉敷島までの35分の船旅を、このデッキのイスに座って行くつもりでいた。
あわよくば、この時期に慶良間諸島にやってくるクジラに出会えればいいなと思いつつ。
しかし、その企みは、出港して間もなく、船内退散というかたちで打ち砕かれることになる。



マリンライナーとかしきのデッキから、とまりんと南岸を眺める。
右から、フェリーあぐに、フェリーとかしき、フェリーざまみが停泊している。



2Fデッキから階段を降りて、1Fの船内に降りる。
1Fはこんな感じだ。
各シートにはエチケット袋が用意されている。



そして、定刻通りに泊港を出港。
泊大橋の下をくぐり、泊港がどんどん小さくなる。



前方に防波堤が見えてくる。
そして、だんだんと揺れが大きくなってくる。



この「アジアの十字架」と書かれた防波堤を過ぎ、外洋に出た途端、大きな波が船を襲う。
2Fデッキで波しぶきを全身に受け、「ここにいたら死ぬ」と思った。



以前、波照間島から石垣島に向かう安栄観光の高速船で、波にのまれるんじゃないかと思うくらい、ものすごい揺れを体験したが、それと同等の揺れだと感じた。
手すりと壁に体をあずけながら、1Fの船内に退散した。

船内では、大きく船が揺れるたびに、悲鳴とも歓声とも言えぬ声が、あちらこちらであがった。
ひたすら、海面に集中し、クジラは現れないだろうかと眺めていたが、波しぶきがすごくて、途中で探すことをやめた。

やや35分が長く感じたが、渡嘉敷港が見えてきた。
ターミナルは、南の離島によくあるそれだった。



無事、渡嘉敷港に入港。
桟橋に接岸して、渡嘉敷島に一歩を踏み入れる。



渡嘉敷港旅客待合所でトイレを借りつつ、ターミナル内を物色。
帰りの乗船券売場や、フェリーの乗り場などを確認しておく。



9時45分。
渡嘉敷島、最初の目的地であり最大の目的地である、集団自決跡地に向けて歩き出した。