「迷走する両立支援」2010 ~格差と少子化の国のワークライフバランスは、いま~ の電子書籍を読みました。
通勤途中にiPhoneから読めました。
ちょうど、今週末にこの『迷走する両立支援』対談&著者と読者の交流会 電子書籍出版・ブックレット出版祈念パーティーに出席予定だから、早速読みました。とはいえ、去年あたりからTwitterをし始めた私は、この対談が実現する前の、この本についてのWM達のTwitter上での話題に乗れておらず、勿論この本もきちんと読めていません。(すみませんっ)
ただ、これを読んだことで、著者である萩原さんがこれを書いたきっかけや、議論したWMのエピソードそのものに価値があるなと感じました。
私がとても共感かつ印象にに残ったのは以下の3つ。引用ではなく記憶なのでスミマセン正確な言い回しではないかもしれません。
1.職場は育児に対して理解はあります、制度もあります、と。しかし「でも」と言うわけですね。
~中略~
そこに彼女たちの逡巡をすごく感じたわけです。
→そうなんです!もう制度あるなしの視点から一歩進んだところに世の中はきている。新卒で入社した時には、制度の確認と、それを利用している人の有無しか確認できなかったが、今自分が子育て世代になり、初めて育休後の世界を体感している。
・給与が驚くほど落ちたり
・任される仕事内容がかわり、納得感がなかったり
・今までのように時間を使えないジレンマに陥ったり
・周りの環境や理解だったり…
「働けるだけマシ」とか「子供を産んでも働くということを選んだのはあなた」という声に有耶無耶にされそうなのが、この事実。私たち自身がまずこの「でも…」に向き合わなくては何も変わらない。そう共感しました。
2.~今こんなに不景気で、みんな生きるか死ぬかで必死なのに、両立支援なんて何をのんきなことを言っているんだ、と。ところが、反対に景気がよくなってきたら何と言われるかというと、こんな景気がよくてみんな一生懸命利益を出しているのに休んでどうするんだと、こうなるわけ~
→ここについても非常に共感をしました。何故なら、私が転職をする前の職場では、2008年度には「ダイバシティープロジェクト」が発足し、時間対生産性などを意識する兆しがありました。ただ、リーマンショックを皮切りに事業の見通しが厳しくなり、2009年度にはそのプロジェクトは解散になりました。こんな会社は他にもありますかね?
その後の著書の記述にもありましたが、そういう時こそ、労働時間を短縮させる施作と一緒に推進すべきだったのではと思いますが、それをすることなく、大幅なリストラに踏み切りました。だからこそ、余計に「仕事があって良かった」と思わざるを得ない循環に陥っていたかもしれません。
3.電子書籍&無料という点
→内容の感想ではありませんが、私としては、この「電子書籍&無料」というポイントが非常によかったのです。
かなり個人的な生活スタイルによるものですが、私がTwitterやブログ、Facebookをチェックするのは、朝と夜の通勤時間中しかありません。唯一の片手でできる自分の時間です。だからこそ、感心あるテーマをTwitterで知り、そのまま電子書籍としてiPhoneで読めるのはまさにフィットしました。
Twitterでフォローさせていただいているこの電子書籍に関わっていらっしゃる皆様、ありがとうございます。皆さん、少ないであろう時間をさき、活動されていたことに敬意をはらいます。
私もできることがあれば、行動したいと思いました。
パーティーで皆様にお会いできることを楽しみにしています。