●我々は本当に安らげているのだろうか?
国籍、人種、性別などに関係なく、人類全体がトラウマという根深い記憶を抱えている、PTSDを発症して苦しんでいる。
そのようにWK WORKSは考えます。
「トラウマとは、過去に受けたストレスを消化できておらず、危機がすぐ隣にある状態です。そのため、この世界が安心・安全である、信頼に足るものであるという感覚が希薄で、常に何かに備えていなければなりません」
(みきいちたろう著「発達性トラウマ「生きづらさの正体」より引用)
「危機がすぐ隣にある状態」を神経系という方向から見た場合、交感神経に脳が乗っ取られてしまっている感じです。
イメージとすれば、常に自分の中で警報が鳴り響いていて、自分以外の世界に対して警戒し、身構えている状態。
つまり、本質的に安らいでいないのです。
(心や気持ちが)穏やかになる。穏やかな気持ちになる。
安らいでいないため(警戒しているため)、身体は当然、力みや緊張で固くなります。
我々一人ひとりはゴールを持っているのですが、そのゴールの方向を上手く感知してくれるのは、腹側迷走神経が優位な緩んだ身体があってこそなのです。
トラウマを負っている我々は、交感神経優位の状態で長い間生きているために、人生はつらく骨の折れる苦行と感じてしまうことも多いです。
胸が詰まり、息が詰まります。
目の前の現状を維持していくことで精一杯で、潜在的な発展性や未来への見込みに思いを馳せる余裕が持ちづらい。
人生なんて、所詮こんなもの、、、
そう感じてしまっても無理はありません。
でも我々はその一方で、まだまだ諦めきれないという思いもある。
これまでの自分の生き方に対してなにかうまく噛み合っていないという違和感のようなものも確かに感じている。
実はその違和感こそが身体からの声であり、その違和感を感じた事実こそがすでにゴール方向を感知しはじめていることなのです。
我々一人ひとりはゴールを持っていますが、ゴールがありながらも、自分が向かっていきたいそのゴールの方向を上手く感知することが難しいのは、身体がまったく緩んでいないためなんです。
我々の身体に深く刻まれ、身体を固くしている根本原因は情報空間に存在しているトラウマです。
その古傷がいまだ癒えず、化膿したままの状態なのです。
見たくない、触れたくない、認めたくない、、、
我々は自分の持っているトラウマをに対して無意識に抵抗したくなります。
しかしその傷こそが実は、思ってもみなかったような生き方や人生を我々に授けてくれるんです(実はゴールと表裏一体の関係です)。
とりあえず、何も考えずに、まずは身体を気持ちよく緩めていこう、安らいでいこう!
そう決断することができた人には、自分が自分のものであるという感覚、主体、そして未来へのアクセスが付与されていきます。
我々は好きなように、自分が決めた自分の生き方、人生を作っていけるんです。
腹側迷走神経の領域幅を広げて、心はいつもゆったりと穏やかで、どーせうまく行くと思えて、ゴールだけを見つめて、楽しく気持ちよく進んでいける。
あのまま生きていたらきっと一生味わうことなんてできなかったと思えるような、そのような世界が我々を待っています。
焦らず、何も考えず、まずは身体を気持ちよく緩めていきましょう。
Peace