こんばんは。
なないろの管理人、大和です。
いまさらですが、4月26日に鮒寿司の飯を使ったなないろ給食を朝日新聞滋賀版に載せていただことについてアップしたいと思います。
なないろの利用者さんたちの腸内環境をよくしたいという想いから、この鮒寿司の飯を使った給食が生まれたのですが、実はもう一つの切実な想いがありました。
自閉症のお子さんは、強いこだわりから偏食の子が多いです。
なないろにも、極端な偏食のお子さんが何人かおられます。
そのうちの一人は、トイレが大嫌いでした。
特に、うんちがトイレでできないため、家に帰るまで我慢します。
なないろに到着した時点で、とても辛そうに我慢している日があって、そんな時は帰ったらすぐに出るんだろうな…と思っていたら、次の日も同じく苦しそうで、また次の日も…(-_-;)
ある日、どうしても我慢できなくなったその利用者さんは、パンツを少し汚してしまいました。
すると、自分からトイレに走って行って、泣きながら大量のうんちをしました。
その時思ったんです。
この子はトイレットトレーニングをするのではなく、うんちがスルッと出るようになったら、トイレでできるようになるんじゃないかと…。
そして、去年から数回受講している慶應義塾大学教授の伊藤裕先生の腸内フローラ―の講座を受けている途中、「日本食のよさは発酵商品を取り入れていること…」というフレーズを聞いて、ちょっと想像してみたのです。
〇発酵食品で腸内環境を整える→1食250円のなないろ給食で発酵食品を取り入れられるのか?→無理
〇お金がかからないとしても、極端な偏食の子が揃った日に、みんなが食べれる発酵食品があるのか→ない
でも、何か方法があるはず…。
思いつきました
滋賀県特産の鮒寿司は、塩漬けにした鮒を炊いたご飯で漬けるのですが、多くのご飯「飯(いい)」は廃棄されていると聞いていたことを思い出したんです
知り合いの鮒寿司屋さんにお願いしたら分けてもらえるかも。
そして、それを隠し味として使うことができたら、全員が食べることができる(^^)b
早速、親交のある石山寺山門前の鮒寿司屋さん「至誠庵」さんにお願いすると、快諾していただけ、試作を繰り返し、今日のなないろ給食ができたというわけです。
残念ながら、放課後等デイサービスは就学児が対象のため、学校がある日は利用時間が短いため、その利用者さんには毎日食べてもらっていませんが、たまの学校休業日に食べてもらうとなうんちが出たと聞いています
ストレスをかけずに、毎日健康で快適に過ごしてもらえるよう、更に構想を練っているところです。
そういう想いから、鮒寿司の飯を使ったなないろ給食が生まれ、そして新聞に取り上げていただきました