母が亡くなってからは

毎週実家に帰っていました。

何度も何度も帰りますと、

案外近いものだと感じます。

 

 

しかし、今週は忙しくて帰れず。

先ほど深夜に父から電話がきました。

(父は私に似て超夜型。って、私が似たのか)

 

 

新しく買ってあげた仏壇を入れる場所を

大工さんに整えてもらって

きれいに仕上がった!との報告の電話でした。

子の務め

 

 

父は、母が闘病についてからは

人が変わったように、そしてまるで

過去の母に対する精算をするかのように、

献身的に母を世話していました。

 

 

母が亡くなってからは、誰よりも

供養を一生懸命やっていましたし、

亡くなってから、生前の母のことを

よく褒めています。

 

 

それは生きている時にしないとね。

 

 

生きている時には、

暴力、浮気、暴言、母への気遣いなし・・・

そしてマザコン(笑)

数々の、女性にとっては最悪なことを

やってくれたわけですが、

昔の離婚という選択肢がない時代で

母は、そんな父によく耐えたものです。

 

 

上記のとばっちりは当然私も受けていまして、

暴力が始まると、母を守るために

小さな時からその間に入り、

母を守っていましたし、

中学の反抗期の時は、当然私も

父には随分殴られました。

私のこの気性の荒さはその時の環境で

作られたのでしょうね。

 

 

そんな父とは確執があった仲ですが、

私がこの仕事をするようになってから、

父も少しずつ丸くなってきて、

そして1年前からは人が変わったように

穏やかになり、弱さとはどういうことなのかが

自分が歳をとることで体感し、

弱いものに対して優しくなったのです。

 

 

テレビで虐待のニュースが流れていると、

「かわいそうに・・・なんで殴るかね?」

などと、自分が若き頃に私たちに

してきたことなど記憶にないのでしょうね?笑

おかしなものです。

 

 

父には父らしいことをしてもらった

記憶がないものの、しかし、過去には

一度だけ「ああ、やっぱり親なんだ・・・」と

思ったことがありました。

 

 

それは、元夫が結婚前に、

父に挨拶に行った時でした。

その時、父は元夫にこう言いました。

 

 

「年が一回りも違う女をもらうというのは、

覚悟がいるし、歳をとるとみじめな

気持ちになるのは女だからな?

それがわかって結婚する、ということだな?」

 

 

と言った後に、ずい!と元夫に近づき

「もし・・・・」と、ここには書けないような

超こわい言葉を元夫の耳元でささやき、

元夫が震え上がっていたのを思い出します。

 

 

それを聞いた時に、生まれて初めて、

父親の愛情というか、親らしい言葉、

子を気遣うその言葉はこわいけど、

胸がキュ!とするような優しい言葉に

感じたものでした。

 

 

離婚の時、元夫に冗談で、

「そういえば、父があんなこと言ってたけど、

離婚の挨拶に行ってみる?(笑)」

と言ったら、元夫は「勘弁してぇ〜(泣)」と

言ってましたが、離婚の報告の時、

父は、元夫への怒りを持ってはいたけど、

それでも、娘の選択が間違っていないことは

わかってくれたことが嬉しかったです。

 

 

で、父からのさっきの電話で、

生まれて初めて助言を受けました。

なぜ、父がそんなことを言ったのか

本当にわからないですが、お金の話を

突然されたのです。

 

 

「いいか、お金があることを、

ひけらかしてはダメだ。

色んな人がお金目当てに

近づいてくるからな?

 

お金のある人を利用しようとする

輩が世の中にはたくさんいる。

 

お金は貸したら終わりだ。

戻ってこないばかりか、

命まで取り去られることがあるかな?

本当に気をつけないとだめだぞ」

 

 

驚いたのは、数時間前に、

私より10歳年上の女性から突然メッセージがきて、

「ワタナベさんを利用しようとする人が

いるのでお気をつけください」みたいな

内容が届きました。

 

 

さらに言えば、

昨日のセリ鍋を一緒に食べた友人からも

同じような助言をいただき、

私のこれまでの法則で言えば、

3回同じような続いた時は、

強い天からのメッセージと受け止めています。

つまり、偶然ではないシンクロニシティ。

 

 

父は、ただの片田舎のおっさんで、

別に大きなお金など持ったことがないのに、

私にそのような助言をするのです。

 

 

ちなみに、父はよく超霊感者が手相に持つ、

神秘十字線をくっきりはっきり

両手に持つ男なのですが、

時々発揮するその力は、まるで

全てを判っているかのような

そんなことを語りだすのです。

 

 

生まれて初めての父親の助言。

なんとなくうれしさがあり、

備忘録を兼ねてブログに書いておこうと。

 

 

母からも常に厳しいけれど

子を思う優しい助言をいつも

もらっていました。

母からの助言「思いあがんなよ!」

 

 

夕飯食べる前に、

あちこちの神々や守護様や母へ

感謝を込めて手を合わせてからいただくのですが、

「お母さん、いただきます」と

言葉に出して言った途端、

その「お母さん・・・」という響きと

言葉の波動の優しさに、涙がこぼれてしまい、

そのあと、子供のようにワンワンと

(ワンワンじゃ犬だよね?笑)

声をあげて泣いてしまいました。

 

 

声あげて泣く私の声に、

ハナはびっくりしていました。

そのあと、ハナはまたリビングの

空中に向かって吠え始めたのです。

まるで、すぐに母が駆けつける・・・みたいに。

 

 

愛する家族を失って

少しずつ立ち直っていくには、

健全なペースのような気もしています。

 

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