大変ヘビーなタイトルではありますが、

先日の「無題」の記事に、

読者様から質問をいただきました。

 

 

勝手な解釈ではありますが、

記事にて回答したいと思いました。

質問は以下のとおりです。

 

 

 

29. 無題

今日のブログに心に響く言葉が在りました。

薫さんのお考えをぜひ、教えてください。

 

実は、大学生の娘がこの春に他界しました。

とても聡明で行動力があり、自慢の娘でした。

将来はどのように社会に貢献していくのかと

楽しみにしていました。

然し今は、敗北感と喪失感でいっぱいです。

 

薫さんのブログの中に

「今生でのお役目をすべて果たし」

「勝利の帰還」とあります。

 

実は、娘は自死でした。

しかし、その決定的な理由が思い当たりません。

今は「寿命だった」と思い込むようにしています。

 

生を全うしなかったこのような場合でも、

お役目を果たし終えているのでしょうか?

勝利の帰還として神様から褒めて

いだだいているのでしょうか?

 

薫さんのお考えをお知らせください。

・・・・・・2017-06-24 10:02:02

 

 

 

まずは、愛する娘さんとのお別れ、

心よりお悔やみ申し上げます。

ご冥福をお祈り致します。

 

 

自分の子供の死は、私の見地からしたら、

人生の中で、そして世界で一番つらい経験だろうと

勝手ながら想像しています。

それはどんなご事情で亡くなったとしてもです。

 

 

私の身近な人で自死をしてあちらの世界に

戻られた方は3名居ます。

全員の共通点があります。

それはうつ病でした。

 

 

自死は、自ら命を絶った、と言われていますが、

しかし、心の病気ゆえのことですので、

私の解釈は、病気で亡くなったと同じです

ですから、ご質問者様と同じく、

自死もまた、私は寿命と同じとみなしてます。

 

 

健全なメンタルの人が

その選択をする人は

ほとんどいないからです。

 

 

ただ例外として中には、

死ぬ気はなかったけど、

心を落ち着かせるために、

突発的にその行為をしてしまい、

間違ってあちらの世界に行ってしまう人もいます。

 

 

しかし多くの場合は、

何かに追い詰められて、

通常の思考を持つことができず、

心の病ゆえの選択だったと思います。

 

 

身体の病で亡くなった方はよくて、

心の病で自死を選ばざるを得なくて

亡くなった方はよくない、などのような

線引きはどなたにもできるものではないと

私は解釈しています。

 

 

スピリチュアル的には

自死は、よくないとか、

最近の自己啓発では良い選択だ、とか

極端な捉え方もありますが、

実際のところ、真実なんてわからないのです。

 

 

そして、残された者たちにとっては、

そこは何を考えても、何を考えなくても、

ただただ死ぬまで生きる事しかできないので、

できれば、ご自身にとって心が軽くなる意味付けをし、

前を向いていきていくしかないと思っています。

 

 

周りの人々はそれを止められなかったことを

悔やみ、責め、喪失感に襲われたりもするのも

よくわかります。私もしばらくそうでした。

 

 

私の友人が亡くなる前日に私の所に来ました。

彼女が変だな、とわかっていて何もできなかった

自分を責め、後悔し、しばらく苦しみました。

 

 

彼女1人で逝ってしまいましたが、

しかし、私が苦しんだところで

どうしようもなく、ただただそれもまた

運命だったのだ、と残された人々は意味付けて、

それぞれ生きるわけです。

 

 

ご質問者様は「決定的な理由が見当たらない」

とありますが、それは娘さんしか知らなくて、

残された人々は、何か意味付けが欲しくて、

理由を見つけたいと思うかもしれませんが、

娘さんはもしかしたら、それを言わない

選択をしたのかもしれません。

 

 

ただ、これは私の勝手な解釈ではありますが、

魂の生まれ変わりがあるとしたら、

自死は、ゲームオーバーを迎えたのではなく、

リセットしたのだ、というふうに私は思っています。

 

 

リセットして、もう一度同じ課題に

次回の人生では向き合うかもしれませんが、

それもまた魂の一連のプロセス。

魂は何度も何度も生まれ変わると言われています。

それはたくさんの経験をして、ゲームのような

人生を攻略していくため。(私の解釈だけど)

 

 

「生を全うしなかったこのような場合でも、

お役目を果たし終えているのでしょうか?

勝利の帰還として神様から褒めて

いだだいているのでしょうか?」

 

 

それは価値観の違いかもしれませんが

彼女にとっての生のまっとう、

彼女にとってのお役目を果たしたと言えるのです。

そして、勝利の帰還、神様から褒められる、

というのは、私たちはわからないのです。

麻央ちゃんに関しても、実はわからないのです。

本人じゃないから・・・

 

 

 

 

どんな亡くなり方にしろ、

残された家族の悲しみはどの方も同じです。

どんな死別でもやっぱり悲しいです。

 

 

精神世界を知ってはいても、

現実的に目の前から肉体がなくなるわけですから、

喪失感やら空虚感やら、怒りや悲しみに襲われます。

 

 

とてもデリケートな記事ですので、

もし、どなたか身近な方でそのような

別れを経験し、辛い思いをしている人が居て、

この記事で傷ついたとかあったらごめんなさい。

他意はまったくありません。

 

 

誰でも100%身近な人の死を経験します。

死別は乗り越え方がうまくいかないと、

自分の心が病んでしまいます。

 

 

そのことをお伝えするために、

昨年、「別れ」の本を書きました。

もし、死別に関してどのような見方をしたらいいのか

苦しんでいらっしゃる方がいましたら、

本屋でパラパラとめくってみていただけたらと思います。