米株編に続き、日本株編

 

 危機は去った?

8月暴落のあと株価は急速に持ち直し、歴史的な暴落は一時的な調整と楽観論が広がっていたが・・・

 

 日経平均とドル円の相関性が崩れる?

ドル円の戻りは鈍いのに、株価は急落前の水準に戻す相場に違和感を覚え、やれやれの売りを含め持ち高削減を優先してきた。

日経平均株価の為替感応度:日経平均はドル円の1%上昇で、約1.3%上昇すると言われる。

 

 誰が買ったのか?

「信託銀行」が6週連続の買い越しで、GPIF(年金)の買いと考える。

追記:自社株買いも買ってる。

<海外勢の売買推移>

 

 金融危機か?

メガバンクはストップ安水準まで下落する場面もあったが、銀行の経営危機とは考え難く、バブル崩壊時やリーマンショックのような金融危機による、経済低迷の長期化確率は低いと考える。

 

 日本株は買える相場なのか?

企業収益強化による賃金上昇で、デフレ脱却期待が追い風となっているが、想定為替レートを超える円高進行は輸出関連企業の業績下方修正リスクが日本株相場の回復を妨げる。

日本株において為替動向は非常に重要な変動要因ではあるが、FRBの利下げや日本銀行の利上げは織り込み済み?で相場の方向感がまったく読めず。

 

投機筋の円ロングポジションは4週連続で増えで、エンキャリートレードは解消され?、 日米金利差縮小に応じて円高進行する公算が大きく、ドル円の穏当な水準が120-130円台だとすれば、株価は一時的に2番底を試すかもしれない。

<IMM通貨先物ポジション>

 

 デフレ脱却に期待して・・・

為替リスクの高い日本株は、140円台前半が企業業績の分水嶺で、米株編のように「5月売って9月に買え」とはいかず、9月末の中間決算で業績見通しを確認するまでは「円高デメ銘柄」の買いは控え、「大型高配当内需銘柄」が急落すれば拾っていく。

 

 

 月曜日は、荒い値動きから始まりそうで、個別銘柄は「週間投資方針」で投稿予定。