【心の操縦方法】

人生が歌のように流れている時に楽しい気分になるのは容易だ。

だが、立派な男とは何もかもうまくいかない時でも笑える男だ。

<E.ウィルコックス/詩人>



■ひとこと

以前、何かのコラムにこんな事が書いてありました。

『精神的成長とは、気分が上がったり下がったりしないこと。
いつも一定の状態を保てること。 訓練し、年月を重ねないと、とても難しい。』

つまり、気分を一定に保つのは、実は心の操縦方法だと言えるわけですね。

多少の出来事で自らの心の平安が乱されないよう、精神修行を努めたいものです。


あ、精神修行といっても、滝に打たれるとか、宗教に入信するとか、そんな大げさなことではないですよ。


うまく表現することができるかわかりませんが、

心の不安を不安で無くす方法は、自分との対話を行うことです。

自分の心がいったい何に不安を感じているのかを考え、不安の原因をちょっとずつ手繰り寄せていく。
慣れないうちは時間がかかるかもしれません。

不安の素を解き明かしていくことが出来れば、後はその不安を取り除くための行動を取れば良いのです。


だいたいにおいて、
“自分の心が何に不安を感じているかがわからないからこそ不安を感じる”
という、言葉にするとこんがらがっちゃうようなことが、自分の経験から言えます。

だから、不安と向き合いさえすれば、もうそれは不安ではなく、

“対処すべき明確な課題”に昇華するわけです。



…なんだか抽象的な話でしたが、うまく伝わりましたでしょうか?

【大きな愛をもって】

私は声をあげて称賛し、

声を和らげてとがめる。

<エカテリーナ二世/18世紀ロシア女帝>



■ひとこと

人を誉めるのは、その行為が有益なので今後ますます励んで欲しいため。

周りにも聞こえるように、大いに誉めるがよし。


人を咎めるのは、その行為が有益ではないので考え方・やり方を改めて欲しいため。

相手が心から納得して考え方・やり方を改められるよう最大限の配慮が必要。

いくら論理が正しくても、感情的に反発してしまうような伝え方では心からの納得は得られない。

感情的な配慮をするには、相手への愛が不可欠。


大きな愛をもって人を育てたい。

【区切りを利用する】

自分の人生を急によくしようとしても、よくなるものではありません。

一つひとつ、よい習慣を身につける以外に方法がないと思います。

よい習慣に裏打ちされたその人の行動が、全人格として表れます。

商売をしている人は、お店の雰囲気に表れます。
物を作っている人は、物作りに表れます。

習慣が、人格を形成します。

<鍵山秀三郎/イエローハット創業者>



■ひとこと

4月になりました。
多くの社会人にとっては今日から新年度スタートだと思います。

もともと年度とは、特定の目的のために規定された1年間の区切り方で、社会人にとっての年度とは会計年度のことを指します。

本来的には会計のための区切りではあるわけですが、せっかくの区切り、自分自身の成長のために利用出来ないかしら、と考えてみました。


やりたいこと、やらなきゃと思っていること。

いままでやりたいと思っていたのにやれずに眠っていたということは、おそらく、周到な準備が必要なことか、一朝一夕には達成できないこと、日々の練習が必要不可欠なことなんでしょう。

(私の場合、例えば腰痛完治、とかジャズピアノを弾けるようになる、とか、そんな類いのことです。)


そんな未着手のままホコリをかぶっているコトたちを掘り起こして、ひとつひとつ、今一度やる価値があることかどうかを吟味した上で、今度は単なる願望で終わらせないためにもスケジュール付きタスクリストに書き加える。

思いつきではじめて三日坊主で終わらせないためにも、日々の行動計画に組み込む。つまり、習慣化する。

まずは一日、次は三日、次は一週間、次は二週間、次は一ヶ月、次は三ヶ月、といった感じでちょっとずつ、習慣化・日常化させていく。

とはいえ言うは易し、行うは難し。
なかなか地味に大変なことではあります。


しかし、やらずにブツブツ言うてても何も始まらない。
だから、今日から始まった新しい年度という区切りを利用して、

まずは“はじめの一歩”を踏み出しませんか?

【自分らしく生きるには】

人が自分らしい人生を生きていくためのスタートとして、まず

「私はあなたの期待に応えるために、この世に生まれてきたわけではない」

という心構え(決意)が必要である。

<諸富 祥彦「偶然とチャンスに変える生き方」より>



■ひとこと

“自由に生きる”というのは、いったいどういうことをいうんでしょうね?

お金からの解放?
時間からの解放?
規則からの解放?

いろいろと抜け出したいテーマは尽きませんが、

実は『人からの期待』というものが、けっこう重く心の足枷(あしかせ)になっているように思いました。

もちろん、人から期待されることは嬉しいことだし、
期待されているならそれに応えたいというのが人情だと思います。


しかし、
人からの期待に応えることを優先するあまりに、自分のありたい姿を封印することはなんだか無理があるように思うんです。

人からの期待に応えることによって、自分を殺してはいけない。


順番としては、

1.自分をイキイキと活かしながら、
2.人の期待“にも”応えられる

のが理にかなっているように思うんです。


人の期待という、心を気持ちよくしてくれる甘美な魔法にかかってしまって、自分を見失うことのないようにしたいものですね。

【悲観せず、浮かれすぎず】

どんな選手もいいときばかりではない。

打たれても気持ちを切り替え、悪い時を短くし、いい時を長くするのが、プロの世界で生きていくには大事。

<桑田真澄>



■ひとこと

いいときこそ、脇が甘くなる。ついつい態度もでかくなる。そして、落とし穴にはまるんだ。

悪いときは、一生この泥沼から脱け出せないんじゃないか、と悲観的になってしまう。全てに恐れと諦めの目で見てしまうから這い上がるチャンスさえ見逃してしまうんだ。


こういう状態において、いったいどう対処すれば良いのでしょう?


ヒントを昔の人の経験と智恵=故事成語に見つけることができました。

『人間万事塞翁が馬(じんかん ばんじ さいおうがうま)』、これです。

意味は「人間の吉凶の定まり難いこと。」と辞書にはあります。

もうちょっと噛み砕いて解説すると、

「幸福が災禍になり、災難が幸運となるような、その変化のさまや道理の深遠なことは、予測もつかずきわめがたいものである。」

ということだそうです。


文字通り読むと、運命は天のみぞ知るということで、なんだか身も蓋もないように聞こえますが、

良いことと悪いことはコインの裏表みたいなもんで、今日は裏、明日は表と毎日変わる。だから一喜一憂しなさんな。

という風に解釈できそうです。


何事も悲観せず、浮かれすぎず。

【フワッとした気持ちで】

人生は思い通りにゆかない時が多いものです。

でも、その思い通りゆかない事により、何を感じて、何を学ぶかがとても大切なことなのです。

全てが思い通りになる人生では、人が成長することはないのです。

<REALbeing「自分を変える言葉」より>



■ひとこと

物事すべてにおいて、
もともと、うまくいくなんてことは滅多にないんですよね。

だいたいは三歩進んで二歩下がる。
(下手したら、一歩進んで二歩下がるときだってあるんだから。)


だから、
うまく事が運んだらそれはとてもラッキーなこと。

ダメだったとしても悲観せずに
「う~ん、このやり方ではうまくいかない、という事がわかった。一歩前進だ。」
ぐらいの、フワッとした気持ちで構えておけばよいかなあと最近思うようになりました。

【恩を拡大する】

わが家の老人をいたわる心持ちを拡張して、他家の老人に及ぼし、わが家の幼児をかわいがる気持ちを拡張して、他家の幼児に及ぼすなら、天下は掌の上のように動かすことができます。

『詩経』に、『わが妻に礼を正し、兄弟に及ぼし、家族国家を治める』と歌っているのは、この思いやりの心持ちをもって、他人の上に置くことをいったにすぎません。

そこで思いやりつまり恩を拡大すると世界の果てまで太平にできるが、恩を拡大しないと一家のなかでも不平が起こります。

昔の聖人が、常人をはるかに越えたのはほかでもなく、その同情にもとづく行為を他人に広く拡大したためでありました。

<孟子/古代中国の思想家>



■ひとこと

一見すると、単なる一般論的な道徳を説く説教にも読めますが、

この考え方こそ、人を束ね、人を活かす立場にある人にとって大いに学べる要素が詰まっているように思います。


私なりに解釈すると、

『縁有って知り合った友と、ファミリーを築け、
義兄弟の契りを交わせ』

といったところでしょうか。

言うは易しですが、深い人間愛がなくてはなかなか実践できません。

(血のつながっている家族でさえ、満たしてあげられるだけの愛を注げているかどうか…)


愛の獲得こそ、我が人生のテーマです。
(ちょっとかっこつけすぎました)

【相手への愛】

人間には、目を開いてものを見る力と、目を閉じてものを見る力とがあります。

前者は相手を見つめて相手が何を望んでいるかを観察すること。
後者は相手の心を思いやること。

観察力と想像力、この二つが、私たちが共に生きるために一番大事なことと思います。

<大林宣彦/映画監督>



■ひとこと

人間と人間が仲良くやっていくためには、

相手への愛がなければうまくいくことは決してないと思うんです。

いったい彼は何を考えているのか、なぜそんなことを言うのか。


本質的には、
唐突に無茶なことを言われてムッとする自分の気持ちなんかどうでもよくて、

相手の置かれている状況をよくよく理解し、
どうすれば相手の不安や悩みを取り除いてあげられるかを想像すること。

それを愛と呼ぶのだと最近、思います。


…なかなか簡単にはいきませんが。

【タイムマシン】

誰もが心の中にタイムマシンを持っている。

過去に戻るタイムマシンを”記憶”と呼び、
未来に旅するタイムマシンを”夢”と呼ぶ。

<映画「タイムマシン」より>



■ひとこと

今この一瞬を真剣に生きること。何より大事なこと。


それと同時に、
三年先、五年先に“こうありたいな”と思える未来を思い描く、楽しい妄想時間も大事だと思います。


ちょっとした空き時間を見つけたら、コーヒー片手に、タイムマシンに乗って出かけよう。

【安定+小さな変化】

私達は踏みなれた生活の軌道から放り出されると、もう駄目だと思います。

しかし、実際はそこに、ようやく新しい良いものが始まるのです。

<トルストイ/作家>



■ひとこと

たぶん、人間には本能的に安心したい欲求があるんだろうなぁと思います。

安心というのは昨日と同じものが今日も変わらず同じ場所にあったり、
昨日と同じ水準の生活が今日も変わらず維持できていたり、

といった感じで、変化がなく安定していることをもって得られるものであると言えそうです。


しかし、残念ながらカタチある物はいずれ壊れるわけで、ずっと永遠に安定があるわけはないのですねぇ。

それに、人間は安心を欲する気持ちと同時に、飽きっぽい=新しい刺激が欲しいという矛盾した気持ちを持っています。

この矛盾した欲求をどうやってバランスよく保つか、がより良く生きる上でとても大事なんだと思います。


安定だけを求めるといずれ衰退しかない、
変化だけを求めると基盤が作れない(まるで根なし草のよう)。

だから、
『安定+小さな変化』を積み重ねていくことが、より良く生きるためのキーワードなわけです。

あんまり変化を怖がらないで、変化を楽しめるような心を持って日々を暮らしたいもんですね!