武士道 | ウィッツ青山学園高等学校 ★教員ブログ★

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教職員が日替わりで学校の様子をお伝えします。


ヴォイド・シェイパ


晴れ

気持ちの良い秋晴れが続いていますね。カメムシさえいなければ…と毎年思う母さんです。

こんばんは。


読書の秋です。
昨夜、森博嗣(ひろし)さんの「ヴォイド・シェイパシリーズ」5作目を読み終え、全巻読了しました。
1作目が2011年出版、最終章5作目は今年の4月です。
久しぶりに「やめられないとまらない」某エビ煎のような本に巡り合えました。


この物語、時代は武士が世の中を治めていた頃。 主人公のゼンは、幼い時から剣の達人である師匠に人里離れた山で育てられます。
師匠の死後、遺言通り山を下り修行の旅に出るのですが、自分の出自も年齢も分からない。 
ゼンを亡き者にしようとする一派と戦いながら、徐々に彼のルーツに近づいていきます。
死と背中合わせの戦いの中で「剣とは何か」「己とは何か」を問い続けます。


さて、本を読む場合、知らぬ間に登場人物の誰かと自分を重ねていませんか?
その誰かは主人公であったり、或はほぼ全員ということもあるでしょう。

この物語で、私はゼンと自分とを重ね合わせて読み進めましたが、彼の真っ直ぐな心と剣がとても心地よく感じられ、心が洗われるようでした。


次の出合いが楽しみです。