回向院というお寺の名前は聞いたことがあるのですが、来歴についてはとんと存じませんでした。
こういうお寺さんでした。
「1657年(明暦3)の明暦(めいれき)の大火(振袖(ふりそで)火事ともいう)による焼死者を将軍徳川家綱の命によりここに葬り、増上寺(ぞうじょうじ)第23世遵誉(じゅんよ)に回向させて、塚上に一寺を建立したのを始まりとする。それ以来、江戸府内の水死者、焼死者、あるいは牢(ろう)病死者などすべての無縁仏もここに葬られることとなった。」
私の中の徳川将軍は教養のお里が知れると言われても、もっか、よしながふみの「大奥」になっておりまして、
ほっほお、家綱といえば「さようせい」様だったなあとなってしまう(笑)。
屋根の上に竹林!
奇想のお寺さんではないでしょうか。涼しげでいいなあ。私も屋根になにか植えてみるか。赤瀬川原平さんのおうちは「ニラハウス」でして、
屋根にニラ。
食用のニラが植わっているそうです。いつどうやって収穫するんだろう…。
二日間、浮世絵をずいぶん見た気がしているのですが、
鳥居清長のお墓がこちらにあって、
縁のようなものを感じました~。
鳥居清長という名前もここ1、2年でやっと脳みそに入ってきた感じなのですが。
義賊・鼠小僧次郎吉!
なんといっても、松山英太郎さんの鼠小僧次郎吉ですよね。
すきだったなあ。
鼠小僧次郎吉のお墓の前の白い石を削るといいことがあるらしいですが、怖くてできんかった。
猫塚があり、猫の恩返し縁起について書かれていました。
そしたらお寺の中をゆうゆうと歩いている猫がいて、草をたべにきたらしいんですが、
スマホでここまで近づいて撮れるとううあたりで、
この猫の油断っぷりをお察しください。
猫といえば国芳親分の猫なまづの絵も美術展で見られましたなあ。
そんなにいっぺんにみてごっちゃにならない?とよく言われますが、
どの絵をどこで見たかは案外まざらない。美術館もその時の雰囲気も、ひとつひとつ違うので、
例えば国芳の絵をみたのは根津美術館の二階の展示室で、浴衣姿の若い男性がいたり、国芳のちょっとすごい落書きみたいな絵もおなじ展示室にあったこととか、
その展示室のレイアウトや落としに落とした照明の感じとか。
たぶん回向院のことは、美術館で浮世絵をみたり、よしながふみの「大奥」を読み返すときに思い出すと思う。
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