「大奥」、現在7巻まで出ていますが、
いちばんすきなのは八代将軍吉宗でしょうか(あくまでもマンガのキャラクターとして)。
一方、美しさも叡智も持ちながら、愚かしく老いてゆく綱吉も、目の離せない女将軍でした。
その両者のただ一度の邂逅で、
綱吉にもっと身なりに気を使った方が、と言われて十歳のお信(まだ吉宗ではなかった)の言葉は、
私自身が姿の美しい男に興味がない、男にも美しい女を好まない者がいるはず、
ですから私今まで自分が不器量であることを気にしたことはただの一度もござりませぬ!
なんて清々しい言葉と表情。
一方の信綱は生涯、美しくあって将軍として後継を作らなくてなならない、
という重荷に苦しんできた。ひとり娘を5歳で亡くしてからは、なおさら。
男受けしてナンボでしょう、将軍なんて、
という気持ちでやってきていたところに10歳の、粗末な身なりにシンプルな顔立ちのお信の自信満々なこの言葉。
信綱にすっかり気に入られたお信は吉の一字と領土をもらうのですが、
なんて清々しいコマでしょう。
こちらはおなじよしながふみの「愛すべき娘たち」のエピソードですが、
中学生たちが放課後の校庭で将来の就職について語り合っています。
このなかのひとり、
佐伯さんが吉宗とおなじ系統の顔立ちなのです。
お信は自分が不器量であると宣言しましたが、
よしながふみの描く、この顔立ちの登場人物はいつもいいキャラクターですよね。
「フラワーオブライフ」の学級委員の女子もそうでした。
出しゃばるのでもなく、クラスメイトに目配りして、誰にも手をさりげなく貸す。
よしながふみはこの顔立ちの女性キャラを決して不幸にはしないはずだ、
と思って8巻が気になる私でした。
しかし、学級委員の少女と吉宗では顔立ちは似ていますが、
よーく考えてみたら、性格は逆ですな(笑)。
しかし、
細目属のものとしては、吉宗にも佐伯さんにも学級委員の彼女にも、
勝手に親近感を持つのでした。
顔が平たい一族細目属(笑)。
よーし、
テルマエ・ロマエ見てきまっす!!
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