「女流作家M・Mさん」
目次に並んだタイトルをみて、
森茉莉だ!と確信。その通りだった。
私も森茉莉好きには年季が入っているので、大抵の「贅沢貧乏の恐るべき世界」の描写には慣れているが、
富岡多恵子も金井美恵子も中野翠も、そこだけはふれなかったGさまが走り抜け、
さすが天下無敵の黒柳徹子と唸った。
Gさまが走り抜けても、乾杯のコカコーラを湯のみと探し回ってでてきたグラスで飲んでも、
ほんとうに森茉莉ハウス訪問の4時間は楽しそうだった。
「女流作家」には円地文子とか城夏子、瀬戸内寂聴、河野多恵子ら錚々たるメンバーが城さんの入った高級老人ホームの園丁がちょっといい男なので、ツアーを組んで見に行こう、といいあう場面がおかしかった。
円地文子がひとりタバコを吹き上げながら、
しつこく、
「いいわね、城さんは(タイで)象に乗って」と繰り返すのがまたおかしい。
城夏子は私にとっては少女小説作家で、かなり時代に先行した「おひとり様の老後」を計画的に実践した、でも少女っぽい人だ。
これらは全体の中の2篇であって、
お風呂の中でシュークリームをたべて、シューがお風呂の中でふやけると人の皮膚みたいだという発見とか、
それを番組のスタッフに話すとお風呂でものは食べませんよーと言われたとか、
カンボジアやラオスやネパールで見たことや、あった子どもたち、母親達の話や、
ほんとうにヴァラエティに富んでいる。
ちいさな子どもの好奇心をずっと損なわれず、仕事をして、ボランティアを若い頃からやって、
(山崎パンとのエピソードは私も山崎パンがすきなのでうれしかった)
元気でやっているひとがいることに、ホッとする。
はっ。
9時すぎるじゃないか。
ま、まずい。
おやすみなさい☆
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