ひとにもものにもあまり執着しないタイプですが、
図書館である作家の本を読んで気に入ると、その作家の
本はとりあえずあるかぎり読みつくす、
というパターンが多いです。
こないだ読んだ料理の本はリリー・フランキーが
連載の途中で鬱になったり、「東京タワー、オカンとボクと、時々、オトン」が
ヒットしたりという3年の連載をまとめたものだったのですが、
この「マムシのanan」は「東京タワー」以前のものです。
なかに、お風呂にペットボトルをいれて節約なんて
哀しくなることをしないでくれよ、お風呂はたっぷり入れて、
ざあざあ流れるお湯の音を聞きながら、首まですっぽり大量のお湯に
包まれるのが気持ちいので、
わずか何十円の節約より、自分の心が幸せになれることを選ぶべきだ、
というようなエッセイがあり、
あー、そういえばナンシー関との対談集でも、その手の節約術への嫌悪というか、
さみしい気持ちになるということを言っていたなあ、と
思い出しました。
それから、外に出てきれいな女の人には、メンテナンスの時があって、
腋毛の始末をしたり、鼻毛をカットしたり、凄い顔になっているときが絶対ある。
きれいにしている女性はそのための下ごしらえに時間がかかっているのだ。
そういう女性を愛しく思う、というような文章。
また「東京タワー」のなかで、間違った鉛筆の持ち方をとやかく言うやつに限って、
ぼくより字が上手だったことがない、と書いていたのですが、
たしかに~と思わざるを得ないほどきれいな字でした。
おなじ1963年生まれですが、もうだいぶ、男とか女とか
いちいち分けて考えなくなってきました。
つぎは小泉今日子の「パンダのanan」を読みたいと思います♪