伊藤若冲―アナザーワールド― 千葉市美術館 3 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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初期から若冲の水墨画は、なにか違うものがあります。


ところで、話が変わるようですが、


私は子供の頃なりたかった職業は、マンガ家でした。


でもまあ、



意欲は凄いが評価も逆ベクトルに凄い(笑)。


友達にふたり、美術展をみてあるくのが趣味のひとがいますが、

ふたりとも絵は達者です。


私は自分では叶えられないマンガ家への夢を、

美術展めぐりに昇華させている気がします。ってかさっき気づきました( ´艸`)。



そんな私なので、若冲の絵にマンガっぽさを感じて、

そこに惹かれるのかもしれません。


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若冲の初期の「寒山拾得山水図」。


若冲の「寒山拾得」は後ろ向きの長まるに、

蓬髪を河童のヘタ(言いたいことはわかっていただけるかと

思います…あれ、なんていうんでしょう)みたいに

描いているものが多く、


まるでマンガだ!と大いに気に入ったのですが、


たまに前をみているふたりがいると、これが

可愛い。


ただ、ふたりを真正面にするのではなく、

かたっぽは横向きで上を仰ぎ、かたっぽは

こちらを見て、にこにこしています。


横顔の方が、なぜか、「きりひと讃歌」(手塚治虫)

の主人公に似て見えます。


唐突に、体が犬に変貌してしまうおそろしい病気に

罹った主人公が偏見にめげず、おなじ病の人々とともに

立ちあがる、というようなマンガだったと思いますが、


鼻が。なんか、きりひと。ふたりの人間と言うより、

人の姿を借りた、ぶちのある子犬のような精神を

感じます。可愛いとにかく。



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可愛いといえば、こちらも可愛いです。


「布袋図」。眉が困ったように見える、と、解説に書かれていて、


「ほんとだ!」と気づくと、一層かわいらしく思え、

ついじっと見てしまうわけです。




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こちらの「唐子図」も愛らしくてすきでした。


まだ初期ですが、すでにのびやかな自在な筆さばきといった

ものを感じていました。


でも、最晩年の水墨画といったら…。



今回いちばん楽しみにきたのはもちろん、


「樹花鳥獣図屏風」なのでしたが、


ふだんなら、真っ先に気になる絵だけをじっくり見る

私ですが、流れにそって観て行くだけでおもしろく、


興味深いのでした。