伊藤若冲―アナザーワールド― 千葉市美術館 4 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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「第二章 初期作ー模索の時代」のなかで

いちばん印象に残っているのが、

「鶏図押絵貼屏風」でした。


二曲一双、それぞれ139.4×62.4㎝というのですから、

襖よりちょい小さめのサイズなのですが、


サイズを超越した、圧倒的な存在感がありました。



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なかでも惹きつけられたのが、この魚麟をおもわせる

羽の雄鶏ですよ。


解説には、「オセロ」と表現してあり、将に!と

膝を叩いたわけです(笑)。


異形。異形の中の美。あるいは、美の中の異形。

そんなことを思ってしまいました。






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この、垂直にそらしたポーズ。

おまえは鯱鉾か、と言いたくなるようですが、


これは空想のポーズではなく、

若冲が実際に庭に飼って観察と写生を続けるなかで

捕らえた一瞬です。


まえにテレビで(たぶん、日曜美術館)ほかの画について、

実際にこんなポーズをすることがあるのか、動物の解剖学を

専門にしているひとに聞いたら、


骨格的にありえるポーズだ、というのが証明されたのでした。



若冲の画は、写実的なようで幻想的で、想像で描いたのかと

思えば超リアルだったりして、


そこにめまいのようなおもしろさを感じます。