いやー。
おもしろかったー。
2時間ぜんぜんほかのことができんかった。
院長と妹の、でこぼこコンビも最高でしたね。
なにを言われてもにこにことうなづいている、胸の大きなえみこ先生が、
部屋で飲んだくれて荒れるひとり芝居!
もう、由貴ちゃんサイコーだあ!!
寄宿舎の少女たちが、長いテーブルでとる2種類のパンとオムレツ、ウィンナーの朝食は、
レベッカ・ブラウンの短篇「パン」を思い出せたり、
セイラの人気をねたむ少女が繰り出した、
全員の朝食を、だれの手伝いもなしに、あなたひとりで用意したら
あなたを学園のなかまとして認めるわ、
という挑戦をうけてたつセイラに、
氷室冴子の『クララ白書』(集英社コバルト文庫)にもあった、編入生への試練・寮生全員の
ドーナツを深夜の厨房でつくる、を連想させたり。
ちゃんとね、手でこねこねしてパンを作ってました。
スープは丸ごとの鶏からきちんとスープストックを
とって、作っていたし、
おぢょうさまのセイラちゃん、意外にやるじゃありませんか。
少女小説やお伽噺、シンデレラ物語の寄木細工みたいな
楽しさがありましたね。
お嬢様時代のセイラの部屋もお洋服も、プリンセスらしく
真珠の白やピンクでまとめられていて。
父の死、財産をすべて失って無一文の孤児となり、学園の小間使い
になってからのセイラは、お仕着せの黒いきゅうくつそうなワンピース。
んと、『赤毛のアン』のマリラごのみの質素な服みたいでした。
まばゆいような自信にあふれた笑顔も、
服が白から黒へ変わると同時に、
怯えたようなおどおどとした頼りなげなものに…(´・ω・`)。
小間使いなかまのベッキーが男の子になっていましたが、
彼とセイラが屋根裏部屋で合図を決めて、言葉をかわす場面に、
せんだって、NHK教育でやった、「アンネの日記」のペーターとアンネを
重ね合わせました。
セイラをいじめる厨房の二人は、「マザー・グース」のジョディ&パンチみたいだったり、
屋根裏部屋の囚人のお友達、ねずみちゃんとか、
いろいろ、すみずみまで楽しめるドラマでした。
でね。
これ以上、観たいドラマは出さないでくれええええええ(魂の叫び)。
みゆきてぃさん、録画でお楽しみください~とか書いてまたコメントを
みたら、録画をわすれていたのですかー(>_<)。
でも、たぶん、第2回からでも十分楽しめると思うので、
つぎはぜひぜひ。
私が子どもの頃からすきなのは、
屋根裏部屋でお菓子パーティーをしようとするところ。
劣等生のアメリアが、セイラを元気づけようと、家から
送ってきたお菓子とお茶で、ベッキーとセイラの部屋で
お茶会をしようとするんですよね。
でも残念ながら、ミンチン女史にみつかって
とっちめられちゃうんでしたが…
あと、最後の最後に出てくる「お隣のインド人」も
たのしみなんだー。
息子は、さいごにしあわせになるドラマがきらいで、
はじめからさいごまでしあわせ、じゃなきゃいやだ、
といいます。
はじめからさいごまでしあわせだったら、
なにがしあわせか気づかないじゃない。
って、子ども相手になにを言うかって感じですよね。
あー、来週が楽しみ…って来週土曜日はあれだ。
山口のイベントだ。
が、がんばるわ(予約録画を)。
ではまたねー。