フランツ・フォン・マッチュ テレーゼとフランツ・マッチュ
じつは私はエゴン・シーレがすきではありませんでした(・∀・)。
ウィーン世紀末展の副題に、クリムト、シーレとありますが、
クリムトだけを見に行った、といっても過言ではないのです。
クリムトの「パラス・アテナ」を見たい、それだけでした。
でもですねー、
やっぱりそれ以外の絵にも、いろいろ、心ひかれる絵が
ありまして。
幼い弟と、姉。
弟はきょとんとした表情で、姉はそんな弟を微笑ましく思いながら、
なにかを編んでいる…
通俗的になりそうな題材ですが、背景の細かな植物の描写に、
あの、「オフィーリア」のミレイを重ねあわせた私です。
また、107 エドゥアルト・シュテラの「踊り子」。
裸身の白い、手足の細長い女性を側面から描いたものですが、
背景がまた白く、独特の世界観を感じさせます。
細長い絵は、この世紀末展にいくつもあって、日本画からの影響なのだそうです。
「だまし絵」にも、日本画からの影響がありましたが、ここにも。
絵のことも、歴史のこともまったくわからない私の感じたことなので、
たぶん、ぜんぜん見当違いかもしれませんが、
美術は、たとえ国が違っても、同時代というネットでつながっていて、
非常に有機的で大きなひとつの波のように、うねりをみせるもの、
そんな感じがしました。
