長い髪にあこがれた私が、自ら髪をのばし始めたのは、
当然のことですが。
じつはその前に、中3の冬にベリーショートにしていたのだった。
高3になって、ようやく長い髪の人になったんでした。伸びるの遅いの。
女性ホルモンが少ないんだと思う。当時は前髪も長くして、「総髪」という
髪型だった。ポニーテールじゃないのよね。
受験前に、前髪を切ってみました。
これは当時また夢中になっていた手塚治虫の『奇子』の影響ですよ。
奇子もまた、髪が腰まであるんだ。
あ。
倉橋由美子のヒロイン、「L」も私の長い髪フェチを強化してくれましたね。
倉橋由美子さんの初期から中期までの作品にたびたび登場する、
双子の姉「L」。弟が「K」。もしかしたら、この倉橋由美子の影響が
息子の名前「けい」になった…ということはないですが。夫がつけたので。
「L」は、長身痩躯で長い髪をおしりのあたりまで垂らしている、
反社会的な人物ということになっています。反世界的かしら。
まあ、そういうマンガや小説の影響でもって長い髪にしていたわけです。
男ウケを狙っていたとかそういうんじゃないんだ。
それが証拠に私は当時、制服とジャージ以外の普段着をほとんど
持っていませんでした。どーでもいいと思ってましたもの。
長い髪フェチは、長い髪の女性へのあこがれが基本であって、
自分が長い髪にしていたのは、まあ、ファンがアイドルと同じ髪型に
してしまうようなものでしたね。今思えば。
聖子ちゃんカットの同級生たちとそう変わらない発想?
まさしくそうでしたね。当時は気付かなかったですけど。
俺は精神主義に生きているぜ!とか思ってた。
青春とは噴飯ものですなあ…でもまあそこが愛しいとか
思える日が来るんでしょうか…。