いま江戸川乱歩の『わが夢と真実』を読んでいるのですが、
えらく読みやすい文章で驚いております。
こんなに読みやすかったっけ。
ちなみにその直前まで読んでいたのは、
宮部みゆきさんの『名もなき毒』。
遜色ないというか、もしかしたら、名前を伏せて、風俗なども
適度に変えたら、宮部みゆきと同世代の作家、として
通用しそうな気がするわ。
さてさて、乱歩のライバルですが。
乱歩は意外な人物をライバルと思っていたのでした。
誰でしょう。(シンキングタイム、お好みで)
発表しますねー。
なんと谷崎潤一郎でした。
山田風太郎の『人間臨終図巻』で読んだのですが、その時は意表を衝かれた。
江戸川乱歩は、昭和40年7月28日に没し、谷崎は、その二日後の7月30日に没しています。
渡辺えり(子)の劇団3○○で「月に眠る人」をやったとき、唐突に
小学生の男の子が、
「この7月に、乱歩がなくなって、谷崎もなくなったよ」
と言いだすシーンがあって、意味もなくぞぞーっとしたものです。
谷崎と乱歩が亡くなった7月。なんか怖い。
ちなみに昭和40年は巳年でございます。