なんとなく寒いと暖かい日を繰り返して春に向かうこと、だと思っていましたわ。
三日ほど寒い日が続いた後に四日ほどあたたかい日が続くことを繰り返すことでした。
谷崎潤一郎の『細雪』の最初のタイトルでもありますね。
『細雪』の中の印象的な場面といえば、三女の雪子が足の指の間にウサギの耳を挟んでぶら下げるところでしょうか。
大人しい、内気な雪子に、そんな一面もあることは実際ありえることだし、ウサギの耳と足の指って、なんとなく、エロチシズムを感じさせますし。うまいなあ、と思う。
ところで『若草物語』の四人姉妹と『細雪』の姉妹、性格が重なりますよね。
長女は格式を重んじる、ちょっと見えっ張り。
三女は内気で四女は奔放で芸術家肌。
次女の幸子は男勝りというわけではありませんが、物語の中心的人物で、他の姉妹の面倒をよく見ていますよね。
私はどちらも三女が一番好きでした。
みなさんは『若草物語』、誰が好きでしたか。