マロンメロンさんのコメントのタイトルが、「山口さん」だったので、
一瞬、大食い王の「山口さん」を思い浮かべた私でした。
山口瞳さん、そうですか、厳しい人だったのですか。分かる気がする。
そんで開口健。すごい職場だ。
でも、山口瞳と伊丹十三、吉行淳之介と澁澤龍彦、椎名誠と群ようこ、というように
けっこう、同僚(あるいは上司と部下)として働いていたりしますね。
『別人群ようこができるまで』は、何十回となく読み返した本ですが、
いつ読み返しても、くくーと共感できる本です。
憧れの都心でコピーライター、になったはいいが、誤植の「゛」を
朝から終電ぎりぎりまでカッターナイフで削る仕事が待っていようとは。
誤植をしでかした上司は、群ようこと同僚のけいこちゃんの女の子二人を
ひきつれて、倉庫に山積みされた誤植を一日中黙って削りつづけるわけです。
ツルツルした紙なので、カッターで削れてしまうのが不幸の始まり…
でもシールを張るのも地獄ですよね。
ずーっと立ったまま。3日目にあまりの激務に、相手の会社が、
「もういいから」と、言ってくれるわけですが、あまりにも過酷な仕事ですね。
私も長くいろいろな職場で働いてきたわけですが、朝から晩まで
「゛」を削る(しかも厭な上司がずっとそばにいるわけだ)という
仕事にまさる過酷な仕事はやったことはないなあ。
苛酷というより、「シジフォスの神話」レベルの精神的にきつそうな
仕事というか…
苛酷な仕事の経験って、ありますか?